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シロスジカミキリ

2013/12/19


 カミキリムシの仲間は種類も多く、美しい虫もたくさんいるのですが、飼育動物には適さない虫ですね。標本を集めているマニアの方はひじょうに多く、生態に関する知識を持つ人も少なくないと思うのですが、カミキリムシを飼っているという話しはあまり聞きません。
 世界中には巨大なカミキリムシや、前肢がやたら長いものなど、おもしろいのがいっぱいいるのですが、標本はともかくペットとしての輸入はほとんどありません。その理由は単に飼いにくいということではなく、この仲間の多くが害虫として注目されている点にあるわけで、カミキリムシ大好きな人は、肩身の狭い思いをしながらこっそりと飼っているかもしれませんね。



 本種、シロスジカミキリは、日本のカミキリムシの中では最大種です、たぶん。とにかくでっかいです。つかむと前胸を前後させてギーギー言います。節くれだった太くて長い触角と樹木をバリバリ噛み砕く大腮を有します。オスの触角はとくに長くて立派です。
 カミキリムシ目的で昆虫採集に出かけることは、筆者は皆無ですが、こうして大型カミキリに出会うと、やっぱテンション上がりますね。他にもミヤマカミキリ、ウスバカミキリ、ノコギリカミキリ、あるいは平地にも覆いゴマダラカミキリなんかが、立派でカッコイイ虫ですが、やっぱシロスジカミキリは風格があって一番カッコイイかな。
 筆者の家からカブトムシの棲む林まで徒歩圏なのですが、そうした立地から大型の虫が家の敷地内や近所まで飛来することがありますが、もっとも多いのがトビズムカデ(立派だ)、スズメバチ(カッコイイ)で、次いでカマキリや、ゴマダラカミキリや小中型のクワガタムシです。本種が飛来したのはわずか2回、オオクワガタは1度だけ、って感じです。オオクワガタは飼育中のものが脱走した可能性もありますが。



 カミキリムシの飼育は容易ではないと申しましたが、成虫の一時的なストックならとりあえず昆虫ゼリーで大型種は大丈夫です。雌雄の成虫が得られれば交尾活動も観察できるでしょう。
 また、山にナタでも持参して老木なんかを切ってみれば幼虫や蛹を得られるかもしれません。その場合は、木ごと持ちかえれば羽化までストックできるでしょう。ただし、羽化した成虫は死ぬまで飼ってください。放虫はいかなる場合でもダメです。バイオハザードの元です。
 筆者も経験があるのですが、子供は飼っていた虫を自然に放って、その温情を大人からほめられたりします。狭いところに閉じ込めているのは可哀そうという人情論は、じつは自然破壊につながります。あらゆる虫が放虫禁止の対象で、とくにカミキリムシは最重要放虫禁止種と考えていただきたいです。

コメント
家で先週よりカミキリ虫を飼育しています。誰かほしいかたいませんか
  • 高橋
  • 2014/07/27 11:21 PM
カミキリムシの成虫は多くの場合ひじょうに短命なうえ繁殖も難しいので、誰かに譲渡されるならあまり時間をかけられないと思います。ネットオークション等を利用されたらどうでしょう。
私どものブログに誰か欲しいとコメントくだされば連絡の橋渡しは出来ますが。
  • 高橋様
  • 2014/07/28 6:35 AM
採集した場所と同じ場所なら放虫しても何ら問題ありませんし、そもそも木ごと持ち帰るという発想ができること自体に驚きが隠せません。本気で自然を大切にしようと考える人間が貴重な生育場所を簡単に持って帰ろうとなんて思いつかないでしょう、偽善もほどほどにしておきましょう。
  • 通りすがり
  • 2015/10/21 6:37 PM
通りすがり様。
ご意見ありがとうございます。筆者もさすがに成長過程の元気な木を伐って持ち帰ることはよくないと思います。朽木や老木を持ち帰ってその中を研究することは、学者や多くの研究家がよくやることです。
放虫に関してですが、筆者も最近はいささか考えが変わってきて、あまり厳格には禁止の必要性を感じなくなりました。人が運ばなくても彼らは自ら移動する動物ですしね。
とくに最近は異常気象の影響で小さな生き物の移動が激しいようです。そうした中で自然がどのようにバランスを維持し続けるのか興味深いところです。
  • 筆者
  • 2015/10/21 9:17 PM
放虫はやっぱりいけないでしょう。人によってはカミキリムシは害虫と思っている人もいますし、その放す場面をそんな人に見られたら揉め事になるかも知れません。
  • 讃岐
  • 2017/07/02 3:46 PM
讃岐様。
おっしゃる通りです。放虫は良くないことです。
ただ、みんなで放虫厳禁に努めたとしても、虫たちは様々な方法で移動しますし、最近の異常気象も彼らの自発的な移動をあおっています。
自然環境が時間とともに変わってゆくことを止める手だてはありません。だからと言って別の山で採った虫を他の山に逃がすことはやってはいけないことに変わりはありません。愛好家が能動的に放虫に加担する必要はありません。
それでも人が移動し収穫されたものが移動すれば、放虫と同じことが自然に発生し、これをくい止める手だてはありません。
どんなに配慮しても、変化をくい止める力は私たちにはないということです。
  • 筆者
  • 2017/07/02 5:14 PM
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