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アノマロカリス

2016/12/07


 5つ目の怪物オパビニアもすごいですが、アノマロカリスはサイズでオパビニアを上回る怪物でした。胴部の各節にヒレ状の器官が並び、尾部の3対のヒレが上を向いているという構造はオパビニアと共通です。頭部には突出した目が1対、頭部の先にある獲物を捕獲する器官も1対です。アノマロカリスの頭部腕は下方にロールしていて内側に鋭い棘が並び、獲物にこれを巻き付けるようにして捕獲していたようです。やはり脚を持たず遊泳しながら小動物を捕らえていました。



 5億800万年前(カンブリア紀中期)カナダ、ブリティッシュコロンビア州(実物化石)。
 オパビニアと同じく澄江動物群からもバージェス動物群からも化石が出土しており、最大のものでは澄江の体長2mという強烈なものがいます。



 アノマロカリスは、カンブリア紀における最大の動物であり、向かうところ敵なしの肉食動物でしたが、その繁栄は本種を頂点とし、その後は同系統の動物は現れていません。後に出現するウミサソリ等の進化的な節足動物との競合に負けたのでしょうか。



 アノマロカリスとオパビニアは、頭部の構造がずいぶん異なるものの、同じ系統の動物であるように見えます。両者が活躍した時期も同じですし、2000万年という長きに渡って栄えたことも同じです。しかしながら同じグループの仲間とするには、目の数や頭部の捕食用の器官があまりにもちがいすぎるとし、同時期に発生したまったく別系統の動物であるとする考え方もあるようです。歩脚が退化し体側のヒレ状構造で泳ぎ回るという発想は共通し、近縁の動物として進化し始めたものの、それぞれ独自の進化を遂げることになった別系統の動物というわけです。
 両者と近縁の仲間がほかにも存在したのかどうかは判りませんが、同様の遊泳型捕食動物がほかに存在しないとしたら、それはそれでまた不思議なことですね。

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