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ダンクルオステウス

2016/12/25


 甲冑魚(板皮類)の進化のピークを成す魚です。その大きさは最大で10mに達しました。デボン紀の海において向かうところ敵なしの獰猛な肉食魚で、魚類や節足動物、軟体動物とすべての動物が彼の餌食になったことでしょう。
 化石動物としてはひじょうに有名で、インパクトがありご存じの方も多いでしょうが、古くは日本ではディニクチスの名で紹介されていました。



 体高のある体と複雑な形状をした歯を備えた大変大きな口は、他の甲冑魚類とは一線を画するひじょうに特徴的な形態でした。見ただけでも本種が強力な捕食者であったことが解りますね。



 自然史博物館に展示された等身大復元模型では、サメににた大型魚として再現されていました。体に対する口の大きさはサメよりもはるかに大きく、その獰猛ぶりを伺わせますが、体つきはややずんぐりしていて、古生代のサメであるクラドセラケ等とは敏捷性で劣っていたかもしれません。 美味そうなサメを目前で逃がしてしまい悔しい思いを繰り返していたのでしょうか。結果的にはサメの仲間の方がその後繁栄をものにし、甲冑魚の仲間はデボン紀中にほとんどが死滅しています。甲冑魚の一部のものは次の石炭紀前期まで生き長らえたそうです。

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