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ユーステノプテロン

2016/12/28


 肉鰭類の仲間は、ヒレの根元に棒状の柄がある魚類で、古生代から中生代にかけてよく栄えましたが、その後はほとんどの種が絶滅してしまい、現在では生きた化石として有名なシーラカンスとハイギョの仲間がわずかに生き残っているに過ぎません。
 現在は魚類のほとんどが条鰭類で占められていますが、その中でも真骨類と呼ばれる仲間以外はすべてわずかの生き残りを残して絶滅しています。鑑賞魚を扱うショップにゆくと、ポリプテルスやガーといった魚たちが古代魚というくくりで市販されています。肉鰭類の仲間のハイギョもしばしばペットトレードに乗ります。こうした古代魚の実物を観察すると、真骨類との骨格のちがいがよく解ります。



 ユーステノプテロンは、肉鰭綱の中でも扇鰭亜綱というグループに属し、四肢動物にひじょうに近い魚として、古くから両生類移行型の魚類と言われてきました。
 筆者が子供の頃に持っていた図鑑には、本種が水面に倒れた倒木によじ登る図が描かれていました。



 体長は30〜120cmあり、古生代デボン紀末期の淡水域に棲息し、繁茂する植物をかき分けたり倒木を乗り越えたりする暮らしを送っていたのでしょう。そのために柄の部分を備えた鰭は、俊敏に泳ぐことよりも、水底や複雑な地形をかいて力強く進むのに適していました。



 この魚はまた、空気呼吸するための肺も備えていました。そのためしばしば干上がってしまうような浅瀬にも進出し、現生のハイギョのような暮らしを送っていたのかもしれません。

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