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メソサウルス

2017/01/01


 ペルム紀前期の四肢動物です。体長40cm〜1m、水生に適応した動物でした。分類がいささか混迷しており、両生類と爬虫類の中間的な位置づけで言われることが多いです。両生綱迷歯亜綱炭竜目から進化した有羊膜類の仲間で、爬虫類型両生類ということで爬形類とされる仲間に属します。



 四肢動物の繁殖方法に置いて、羊膜卵を持つか否かが両生類と爬虫類を決するのであれば、本種は爬虫類ということになりますが、爬形類は爬形上目として両生綱の下位に分類されるのが普通だと思われます。
 別の文献では、竜弓類という爬虫類の始祖の仲間として分類されており、最古の爬虫類のひとつということになります。



 羊膜は、卵が地上でガス交換を行なうために発達した画期的な器官であり、私たち人類もこれを備え、有羊膜類の一員であるわけですが、卵生種では卵細胞が羊膜で覆われたうえさらに丈夫な卵殻で覆われていますね。ここまで地上生殖に適応した機能を発達させたのに、再び水生生活に逆戻りしてしまうなんて奇妙なことのように思われるかも知れませんが、実際にひじょうに多くの両生類が水生生活に戻っています。それどころか後に進化してくるウミガメなどは地上卵を産むのに完全水生生活に移行しています。陸生動物の進化において水生生活への移行例はひじょうに多いです。ネッシーもクジラもそうですね。



 メソサウルスは、長いくちばし状の口器を発達させ、ヒレを備えた大きな尾と大きな後肢が産み出す強力な水中推進力を用い、魚などを捕食していたのでしょう。しかしながら、捕食生活をするには顎や歯が脆弱なので、ヒゲクジラのようなプランクトン食であったとも言われています。
 生殖方法については生涯に渡ってほぼ水棲生活であったことから、卵胎生であったことが考えられるのですが、最近になって本種の卵の化石が発見されたそうです。羊膜卵を水中に産卵することは考えにくいので、ウミガメのように陸に産卵していたのでしょうか。


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