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ジュラマイア

2017/01/20


 その名のとおり中生代ジュラ紀に棲息していた真獣類で、胎盤を有する哺乳類としては最古のものであるとも言われています。現生のトガリネズミのような動物で、樹上生活者であっただろうと言われています。



 中生代には、こうして胎生の哺乳類が誕生したにも関わらず、当時はまだまだ卵生哺乳類が優勢で、胎生種はネズミタイプのまま大きな進化はしませんでした。



 真獣類(有胎盤類)が劇的な進化を遂げるようになったのは、新生代に入ってからのことですが、新生代でも前期は有袋類の天下でした。真獣類に先んじて多様化および大型化を実現した有袋類には、出産した子供を育児嚢の中で持ち歩き、子供の世話と保護が容易で、母親の育児の負担が小さいという利点がありました。



 その優れた繁殖方法を有する有袋類を、真獣類が打ち負かし優勢をものにするためには、胎内で充分に育った大きな子供が生まれてくるという稚児の早成性が実現しなければなりませんでした。へその緒から滋養と酸素が供給されるタイプの胎生では、子供は母体の中で充分に大きくなるまで育つことができ、生まれてきた子供は自立する時期が早く、生存率が高まりました。早成性の究極の形は、極めて進化的な哺乳類に見られる、生まれてすぐに自立できるようなタイプです。このような繁殖法は、有袋類には真似できません。結果として有袋類は世界各地で真獣類との競合に敗退して行くことになります。



 ジュラマイアの育児の様子を再現した生態復元模型。現生のネズミたちとそっくりです。育児や授乳は、哺乳類が卵生種であった頃から、さらには中生代前期に哺乳類として進化してきた当初から有していた生態です。ジュラマイアでは稚児の早成性は見られません。小さくて未熟な子供を多産し生存率の低さを補っており、この繁殖方法では有袋類には太刀打ちできませんでした。

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