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クジラ

2017/01/25


 クジラの骨格標本は、生命大躍進展とは関係なく、大阪市立自然史博物館の建物の外に常設されている展示です。クジラの仲間は、哺乳綱鯨偶蹄目に属し、祖先は育成の草食動物でした。現生のカバの仲間が、新生代に陸生から水生へ移行しつつあったダイプの動物の形質をとどめています。
 カバの仲間は多くの時間を水中で過ごし、水生に適した皮膚、水中でのコミュニケーション能力、水中での出産といった特徴を有しています。



 マッコウクジラの骨格標本。クジラの仲間は口器に歯を持つハクジラ亜目とブラシ状の口器のヒゲクジラ亜目に大別されますが、マッコウクジラはハクジラの中では最大で全長が16〜18mほどあります。肉食動物です。他のハクジラ類は、シャチ、イルカ、イッカクなどより小型の動物です。



 一方、ヒゲクジラの仲間には大型のものが多く、ナガスクジラの仲間では30mを越えるものもいます。魚類等は襲わず、プランクトンを食べて生きています。彼らの食事はプランクトンを含む海水を飲むだけで、口のブラシでプランクトンを濾しとって摂取します。



 クジラの仲間も新生代にはひじょうによく栄えていましたが、現在は大型種を中心に絶滅の危機を迎えており、捕鯨の制限が叫ばれています。しかしながら、クジラ類の衰退の原因は捕鯨ではなく、人類の進化に伴う海洋環境の変化であると思われます。大きなエンジン音を響かせて走る船舶が、クジラたちの7つの海を網羅する音声ネットワークを分断してしまったそうです。
 しかしながら、エンジンを備えた船の出現よりもはるかむかしから、クジラたちはすでに衰退傾向にあったようです。奇蹄類やゾウ、大型肉食獣、類人猿たちと共に、彼らは新生代型の動物であり、更新世以降(第4紀)の自然環境には馴染めなくなったようです。
 第4紀という時代は、人類の進化と拡散が始まった時期ですが、そういうと人類と哺乳類の衰退の因果関係が気になるところですが、第4紀258万8000年の歴史の中で人類が技術文明によって自然界に大きく干渉し始めたのは最近の1万年たらずの間だけで、それ以前から進化的な哺乳類は衰退しつつあり、地球上での支配的な位置づけを人類に委ね、小型多様化という新たな繁栄を目指しました。もしも人類が彼らを衰退や絶滅に追いやったと言うならば、それは文明人のしわざではなく、旧石器時代の原人たちの所業であったということになります。

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