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ビブロンボア

2013/12/26


 バイパーボアという徘徊性のボアがいますが、本種はそれと同属でありながら、樹上生活に適応しひじょうに細長い体型になりました。全長1.5メートルほどになりますが、体が細いので小さく見え、45cmていどのケージで充分飼育できます。フィジー、ソロモン諸島、サモアに棲息し、WC個体が時おり流通するていどのマイナーなヘビです。



 マイナーなうえに色あいが大変地味で、知名度も人気もけっして高いとは言えません。でも、よくみるとなかなか綺麗な模様が伺えますし、バイパーボア(こちらは有名)の親戚にしては形態があまりにユニークで、なかなか見どころがあります。



 背面は暗色で、あずき色に近い色あいですが腹面は鮮やかな黄色で、このコントラストはなかなかです。こんな色あいのヘビは他にいません。どれが似ているかと思いめぐらしてみてもちょっと思いつかないです。また、光の当たりぐあいでところどころ白く輝きビロードみたいに見えるところが、ボアっぽいなと筆者は思うのですが。



 夜行性で、昼間は木にとまってボーッとしています。それでも飼育者と環境に慣れると、昼間でも人の手から採餌してくれるようになるのは、ありがたいです。1頭しか見たことも飼ったこともないので、この飼いやすさが種としての特徴なのか、たまたま飼いやすい個体を手に入れたのかは判りませんが、様々なヘビの飼育の経験からすると、種として飼いやすいヘビであると断言して良い気がします。みなさんもぜひ飼ってみてくださいと言いたいところなのですが、マイナーなヘビゆえ、入手は容易ではないでしょう。
 高温多湿を好むヘビなので、幼蛇で入手した最初の頃は、水を満たしたプラケースに横木を渡した状態で飼っていました。つまり床材の代わりに水を張っておいたのです。そして成長してくると、床材を敷き、2つの水入れにとまり木をのせた状態で飼うようにしました。たまに水浴もしていましたから、水入れは大きい方がよいでしょう。



 採餌のときは、マウスに飛びつくと素早く巻きついて締め上げるところは一般的なヘビと同じです。このとき、たいてい上半身が地上に降りていました。グリーンパイソンのように樹上生活に徹しているというわけではなさそうです。たいていはとまり木の上にいますが、ひとつ上の写真のようにケージの底でとぐろを巻いていることもたまにありました。



 何回か脱皮を繰り返すうちに、体色に劇的な変化が現れました。上の写真のようにひじょうに明るい色あいに変わってしまったのです。暗色は幼蛇の特徴だったのかもしれません。それにしてもかなり劇的な変化です。グリーンパイソンのように幼蛇と成蛇とで色が大きくちがうヘビはけっこういるので、それほど驚くことではないのでしょうが。



 ところが、ある時ヒーターの故障で冬期に温度が急激に下がってしまったことがあり、その時は体色が以前の暗色に戻ってしまいました。これにはビックリです。餌も食べなくなり、皮膚のツヤもなくなりました。飼育温度を回復してからも暗色のままで、ふたたび明るい色に戻ったのは次の脱皮のあとでした。

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