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ガボンアダー

2017/03/22


 本項に記載する種は、環境省の特定動物の指定を受けており、一般家庭での飼養は禁

止されています。


 中央アフリカから西アフリカにかけての森林地帯に多く生息します。クサリヘビの仲間としては最も長く180cm以上にも成長します。日本に棲息するアオダイショウも体長では負けていませんが、本種はどっしりとして太短い体形をしているので何倍も大きく見えます。アオダイショウでは体重が最大でも600gていど、本種の180cm級のものになると11kgにもなります。同程度の長さの個体を比較すると本種の体重はアオダイショウの20倍でいどになります。
 動きはそれほど速くはありませんが、ひじょうに高い隠蔽効果のある模様を有し、落ち葉の間に隠れて獲物を待ち伏せます。頭部が大きく毒牙も5cmにも達し、注入できる毒の量も多いので咬まれると命の危険にさらされることになります。



 ツチノコです。体型は扁平でひじょうに幅があるので、体を曲げると内側は折れ曲がったようになってしまいます。頭もひじょうに大きいですね。この子で体長50cmていどの幼蛇です。



 この美しい模様が、落ち葉の中で絶妙な保護色効果を発揮します。小型の齧歯類からヤマアラシ、レイヨウなどを待ち伏せて捕食します。現地では林の中を歩いていて気づかずに接近してしまい咬まれる事故が少なくなく、ひじょうに恐れられています。



 正面から見た顔。普段は地面に伏せて動きませんが、目だけを細やかに動かして周りを警戒している様子が、飼育下でも観察できます。



 短くてかわいらしいしっぽ。



 野生採集個体は、飼育下では最初は冷凍餌に餌付かないことも少なくなく、生きたマウスを与えますが、ガボン君に戦意がないと、こんなふうに仲良しになってしまうことも。危険で獰猛な毒ヘビといった悪いイメージばかりが先行していますが、けっこう可愛い側面もあります。



 食事風景。口器のサイズからするとまだまだ大きな獲物を飲めそうですね。野生では大きな動物を年に数頭食するといった食生活であろうと思われます。飼育下でコンスタントに採餌しないからとあせることはないようです。



 食事中に観察できる毒牙の様子。この個体で毒牙は1cmていどありそうです。クサリヘビの仲間は普段は毒牙を折りたたんでいます。



 出血毒を有し、人間の致死量は60mgていど。成蛇では一噛みで350mgほどの毒を注入するので、咬まれた場合はひじょうに深刻な生命の危機に直面します。
 アフリカ西部に生息するニシガボンアダーと、中央から東アフリカに棲むヒガシガボンアダーの2亜種があります。胎生で15〜60頭を仔産します。ガボンバイパーとも呼称されます。

 ひじょうに美しくユニークで、とても魅力的なヘビではありますが、残念ながら国内での飼育は難しいです。海外では人気も高く飼育繁殖も盛んなようですが。
 ジャパンスネークセンターなら、たぶん生体が見られると思います。
 一頃、毒腺除去手術を施した個体が、けっこうな価格で売られているようなこともありましたが、だからと言って無許可で飼えるということにはならないと思います。それに毒腺の除去によって健康的な害を及ぼす可能性を筆者は懸念しています。

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