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コースタルロージーボア

2013/12/26


 数多くの大型種を含むボア科の中にあって、ひじょうに小さなヘビです。せいぜい50〜60cm、よほど大きな個体になると1mに達するていどあるそうです。近縁のスナボアと同様に乾燥した砂地に棲息しますが、スナボアのうように砂に潜ることはあまりなく、徘徊性で小さな哺乳類を捕食します。首はあまりくびれず、小さな頭部に小さな口器があるのですが、哺乳類食いです。
 アリゾナ、カリフォルニアの半砂漠地帯に棲息しますが、メキシコに住むメキシコロージーボア、アメリカ南部の砂漠地帯のデザートロージーボアなどの亜種がいます。



 青みのある灰色に暗いオレンジのストライプが入る、たいへん美しいヘビです。ストライプは日本のシマヘビほど顕著ではなく、ギザギザに入り組んでいます。そもそもシマヘビほど見事なストライプを持つヘビは、他に例がありません。



 小さなヘビ徘徊性なので、30cmていどのフラットケースが飼育に適しています。きめ細かな砂を敷いてもよいですが、砂に潜る習性がないので床材はそれにこだわる必要はありません。とても飼いやすいヘビで、人にもよく馴れ、人の手から採餌したりハンドリングに馴れたりするのにそれほどの歳月を要しません。野生では、薄明時に活動したり夜行性が強くなったり季節ごとに変化すると言われていますが、飼育下でそれを観察することはできないでしょう。



 たまたま雌雄のペアで入手できたので、何度かペアリングを行ない繁殖を期待したのですがダメでした。雌雄共に飼育者への馴化は良好でした。卵胎生でメスはちょくせつ子供を産むらしいです。



 口器が小さくても、獲物に飛びついて締め上げる動作は他のヘビと同じです。こうした動作が観られないヘビの方が珍しいのですが。毒ヘビの仲間は、あえて絞め殺さなくても毒殺できるのでこの習慣がないようです。毒ヘビは飼育に制限があって基本的には飼えませんが、普通に飼育できる後牙類のシシバナヘビも締め上げる動作はしません。



 砂に潜らないし木にも登らないので、飼育レイアウトはなにも要らないです。人への馴化も良好なのでシェルターも必要ないです。ただ、水入れは忘れてはなりません。乾燥地帯の生き物でも水は飲みますし、飼育下では水浴する姿も観られました。水入れはひじょうに浅いものにした方が良いでしょう。ヘビが水を見つけられずに脱水症状になることもあり得ると思われます。

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