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ホクリクコツブムシ

2017/03/29


 等脚目有扇亜目コツブムシ科イソコツブムシ属に属しますが、この仲間としては珍しく純粋な淡水域に生息しています。はるばる富山県から届きました。たいへん元気に泳ぎ回っていますから、低温にはひじょうに強いようですね。逆に夏場の高温には弱いかもしれません。
 これまで等脚目の仲間は、ワラジムシやオカダンゴムシの仲間、フナムシの仲間まで陸生種ばかりを飼育してまいりましたが、水生種は初めてであり、かつその知識はほとんどありません。淡水性のエビや巻貝と同じように飼育できるとは思うのですが。

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 形態的には、ワラジムシやオカダンゴムシの仲間と同様ですね。たいへん活発に泳ぎ回ります。

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 いただいたものの中にはいろんなサイズのものが混ざっています。陸棲の等脚類と同じように、様々な成長過程の個体が群生しているのでしょう。

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 コツブムシと一緒に、ヨコエビ(黄色矢印)やヌマエビ類(赤矢印)の姿が見えます。一緒に飼育することにしましょう。

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 ヌマエビ類と比較するとサイズがよく判りますね。最大でも1cmにはならないようです。写真右下の生き物は何でしょ?

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 比較的色の白い個体は、脱皮してからあまり日時が経過していないのでしょう。抜け殻も見つけました。陸棲種のように上半身と下半身に分けて脱皮するのでしょうか。

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 送っていただいた状態のままプラケースに移しました。水は新しいものと交換しました。このまま状態で飼育できそうですね。食性についてはよく判りませんが、雑食性だと思われます。時折、熱帯魚用のフレークフードを微量入れてやることにします。
 のちに繁殖が認められるようでしたら、シェルターになる水草を増やしてやるのも良いでしょう。

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 水揚げしてみた。進化系統について考えてみると、本種のような水生種から陸生種が派生したはずです。

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 肢を拡大すると、歩くよりも水をかいて泳ぐのに適した扁平なオール状になっているのが判ります。節足動物の肢は、最初は遊泳用のオールとして発達し、後に陸生種が進化してくるとこれが歩脚へと変わっていったようですね。

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 身を守るために丸くなることができます。ダンゴムシと同じ、というよりダンゴムシの方がコツブムシと同じと言うべきですね、コツブムシの方が進化系統的に先輩だし。さらに先輩の三葉虫の仲間もその多くが体を丸めることができました。
 ひじょうに活発に泳ぎ回るコツブムシですが、海水性のものは朽木等に潜り込む習性があるらしいです。そうなると観察しにくくなりますから、木は入れないでおきましょう。

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