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シーボルトミミズ

2017/06/15


 むかし奈良の葛城山に登った際に、山道で青い小さなヘビがのたくり跳ねているのに出くわしたことがあります。鳥にでも突かれた子ヘビがもがいているのかと思いましたが、注意して観るとでっかいミミズでした。昼間からしかも地表で元気なミミズに出くわすなんでなかなかないことなので、ひじょうに驚愕いたしました。しかも尋常でない大きさです。
 その後、調べてシーボルトミミズの存在を知ったのですが、日本にもなかなかイカツイ生き物がいるものです。

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 シーボルトミミズ。まだ若くて小さな個体ですが、4頭います。葛城山で見たような真っ青な個体はいません。個体ごとに色合いがちがいますが、身近で見かけるフトミミズなどには見られない特徴ですね。

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 腹面はみずみずしい肌色です。なかなかに美しいです。

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 明るい色の個体と、青みがあって黒っぽい個体。

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 よく見かけるミミズとちがって、あまり動かず、ボーッとしていますが、土に潜り始めるとひじょうに速いです。

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 尾端。プリプリです。

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 その辺にいるフトミミズと並べてみました。そこそこ大きなものを採ってきたつもりですが、シーボルトと比べると大人と子供ほどの差がありますね。シーボルトの方は大きいものでは30〜40cmくらいになるそうですから、写真の個体でまだ子供サイズです。でっかく育ってくれるといいのですが。

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 観察のためにプラケースに入れておくと、いじけて丸くなりました。ミミズがとぐろを巻く姿もちょっと珍しいです。

 シーボルトミミズは、夏期に産卵し卵のまま越冬して翌年の初夏に孵化、その翌年に産卵し死に至るそうです。同じ土地に見られる個体群はすべて同じ世代なので、同じ土地での繁殖は隔年となり、繁殖が行なわれない年の秋から翌年の初夏までの間は、その土地から本種が卵を除いて消えるのだそうです。
 また、季節ごとに生息地を変え、夏の間は比較的高い土地にいたものが、秋になると集団で山を降りて谷間で越冬するそうです。そのような集団移動の様子が生息地では観察されるとのことです。地味で目立たないと思われているミミズもなかなかダイナミックに生きています。
 このような生態を知ると、小さなケージで長期的に飼うことは困難な気がしますが、飼育下で成長が見られればと思います。

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