サツマゴキブリ14
2017/06/22
昨年の記録によると、越冬を終えた際にはいずれも幼虫で、成虫の姿は見当たらなかったとありますが、今年は、越冬後に様子を見たのが遅かったせいかもしれませんが、すべて成虫になっていました。
本種が幼虫か成虫どの形態で越冬するのか、文献を見つけることができないので、何とも言えませんが、去年の記録では成虫形態での越冬はなかったようです。しかし今年は成虫のみで幼虫の姿が見当たりませんでした。幼虫で越冬し、春以降に成虫まで成長したと考えることもできますが、飼育環境がひじょうに乾燥した劣悪な状態(筆者の管理不行き届き)だったので、冬眠明けの幼虫たちの加令が順調に進んだとは考えにくいです。であれば、今年は成虫形態で越冬し幼虫はいなかったということになります。
去年と今年のこの差は何なのでしょう。繁殖時期の差で、一昨年はうちで繁殖した幼虫たちが成虫になる前に冬が到来し、それまでに成虫たちがたまたま死滅していた、去年は越冬までに羽化できない時期の繁殖はなく、冬までにすべて成虫になっていたということなのでしょうか。
同時に飼育中のオオゴキブリでは、成虫も幼虫も混在していました。