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サウスアフリカンジャイアントファットテールスコーピオン(ジャイアントデスストーカー)

2014/01/02


 特定外来生物法の規制を受ける前に飼っていたButhus科の大型サソリです。強毒で高い殺傷能力があり、人命をも危険にさらします。そのキャッチフレーズと、凶暴そうな風貌で、規制前は人気の高い種でした。原産地アフリカにしてみれは、それをペットとして買ってくれるなんてありがたい話しだったでしょうね。サウスアフリカンジャイアントファットテールスコーピオンというのが正式名? とのことで、ジャイアントデスストーカーと言うのは、シナイデザートスコーピオンのあだ名であるデスストーカーの、でっかいヤツみたいな意味があるのでしょう。



 形態的には、別項に紹介したイエローファットテールと良く似ておりサイズも同程度です。ただ、色あいが黒です。有名なダイオウサソリのような黒光りではなく、シブい感じの黒です。尻尾はマッチョな感じに太く大きく、上から見ると体を覆っている感じです。いかついですね。



 上の2枚は、1枚目がオスで、次がメス。オスの方はハサミの根元がよく膨らんでいます。これは交接行為の時に、メスのハサミをしっかりホールドするためのものでしょうか。



 3枚目の写真はメスを横から観たところ。立派な尻尾の形状がよく判りますね。刺激すると猛然と攻撃の構えをとりますが、それだけでなく尻尾を振って毒液をスプレーのように噴射します。コブラも同様の毒飛ばし攻撃をします。
 お腹が肥大して、体側の皮が伸びきっているのは妊娠しているせいです。



 そして附加。メスの体内で孵化した幼虫たちは自力で母親の背中に這い上がり、そこでしばらくの間、母親に守られて過ごします。



 透明感のある白い幼虫たちは、小さいけれど親と同じ形をしています。こんなにたくさんの子を身ごもっていたのですから、お腹も大きかったはずです。



 数日すると、幼虫たちは少し色づいてきます。それにしても多産ですね。幼虫に覆われて母親は尻尾と肢しか見えません。



 それでも、母親の目を覆い隠していないところが絶妙です。上の写真の右下に母親の目があるのが判りますか? 幼虫たちの目は黒く目立っているので判りやすいですね。



 そして親離れ。2001年10月14日に孵化した幼虫たちは、18日後の11月2日に一斉に親離れを開始しました。母親の背中で最初の脱皮を終えて巣立ってゆきます。



 自立したばかりの幼虫も、ほぼ透明の作り物みたいな感じですが、やがて親と同様の色あいになり、自活を始めます。



 サソリの幼虫の飼育は容易ではありません。ひじょうに脆弱ですぐに死んでしまいます。水を与えるとわずかな水たまりで溺死し、与えないと渇きで死にます。節足動物の呼吸器である気門は腹面についているので、それが水没すると窒息するそうです。



 じつは筆者は何種類かのサソリの飼育下での孵化を経験していますが、無事に育て上げたのはフラットロックスコーピオンの仲間2種くらいのものです。自分の飼育下手がイヤになります。まぁ、強毒のサソリが数十匹育ってもそれはそれで持て余しますけどね。

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