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コウシュンシロアリ

2017/07/06


 南西諸島に棲息する大型のシロアリです。沖縄からはるばる届きました。飼育中のヤマトシロアリと比べるとはるかに大きいので、こんなデカいシロアリがいるのでは、沖縄に住むのも大変だなぁ、なんて心配する必要はなさそうです。本種を含めオオシロアリ属の家屋の食害の心配はないようです。

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 営巣している朽木をそのまま送っていただいたのですが、ひじょうに硬質の木に巣食っています。ヤマトシロアリのように大群をなしているというイメージはなく、個体数は少なめです。

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 産卵中……ではありません、残念ながら。脱糞中ですね。

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 これらは擬職蟻すなわちワーカーですね。ヤマトシロアリの場合は、これがどっさりいるのですが、意外に少ないです。擬職蟻はさらに脱皮してニンフや兵蟻になりますが、脱皮しても擬職蟻のままの個体もあるそうです。

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 ニンフです。翅芽を持つ蟻です。繁殖期にはニンフが変態して有翅虫すなわち羽蟻が生じますが、女王や王が欠けた場合には、副生殖虫すなわち副女王や副王へと変態します。

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 ヤマトシロアリではあまり見かけないニンフがたくさんいて、その数はワーカーをはるかに上回るほどで、個体数的には巣の主役といった感じです。ニンフたちはワーカーの役割も果たしているのでしょう。

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 こちらもニンフです。ニンフは脱皮してワーカーに逆戻りすることもあるそうです。

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 有翅虫発見。こらがまたかなりの数が見つかりました。ということは、今が繁殖シーズンというわけでうね。羽蟻たちは巣立って行き、伴侶を得て次世代の女王および王になるわけですが、うちを出て独立してもらっては困るので、このまま居ついていてもらうことにします。

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 有翅虫には、胸部の形状が微妙に異なるものがいました。それが雌雄差なのかどうかは筆者には知識がありません。

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 コウシュンシロアリたちが営巣している木の全体図。ヤマトシロアリよりもずっと硬い木を好むようです。巣の中心は木部の中の硬質部にあって女王を見つけ出すのは困難だとか。
 今回の観察では、女王はもとより兵蟻も見つけることはできませんでした。兵蟻はそれほど数が多くないとは言え、ヤマトシロアリであれば普通に見られます。

 このコロニーは、うちへ来てから3週間ほどになります。硬い木は保湿性がよくないように見えて心配なのですが、ヤマトシロアリほどには水分を必要としないのかもしれません。時おり水をかけてやるていどで管理は順調に見えます。
 多数の羽蟻たちも、木の表面に出てくることは少なく、中を割ってみるとたくさんいるので驚かされます。サイズ的には体長がヤマトシロアリの倍ほどもあるのですが、巣の中の個体数は多くないようで、密集している様子は伺えません。本州でよく目にするシロアリの仲間とはずいぶん趣がちがいます。 

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