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ビブロンゲッコー

2014/01/02


 南アフリカの乾燥地帯に棲息する壁チョロです。頭胴長で10cm近くになり、どっしりとした大きめのヤモリです。昼夜の温度差の大きいところに棲んでいるので頑健です。見た目が地味なので決して人気のあるヤモリではありませんが、比較的安価で、飼育繁殖が容易なのでヤモリ入門編としてお勧めです。物おじしない性格で、ハンドリングに馴らすのも難しくありません。



 壁チョロですが、けっこう地表を徘徊することも多いです。なのでそれほど高さのあるケージでなくても飼えます。ケージ内に木を入れるなら細長いものより、熱帯魚屋さんに売ってる流木みたいなのが手頃でしょう。動きもあまり俊敏ではないので、単独飼育なら20cmていどのプラケースでも大丈夫です。



 繁殖を目指すなら、雌雄のペアが必要ですが、オスはメスにしきりにちょっかいを出すので、メスの負担を考えると一夫多妻にしたいところです。少なくともメス2は欲しいところです。


 ↑ 右側がオス。メスより体格がある。

 筆者のところでは、6〜7月の産卵が多かったです。別項で記述したマツカサヤモリのようにボコボコ増えるタイプではありませんが、メス1頭で年間に数頭は子供が得られます。オス同士の同居は繁殖期に争うので避けなければなりません。そう考えるとたくさんオスが生まれると困りますね。


 ↑ 卵。粘着卵に見えるがしばしば地表に産み落とされ、砂にまぶされてこてこてになってしまう。

 卵の期間は意外に短く4週間ほどです。卵はたいてい1度に2つずつ産み落とされます。親から隔離して管理しましょう。



 孵化した幼体は、成体よりも黒いバンド模様が太くてよく目立ち、なかなか可愛いです。まぁ、どんな種でも子供は可愛いですけど。



 上の写真は、孵化直後の脱皮に失敗した例です。充分に水浴させて旧皮をはがしてやりましょう。



 親が人に馴れていても生後間もない幼体はそうではありません。注意深く扱わないと尻尾を自切します。上の写真の幼体は、筆者の不注意で尻尾の先端を失ってしまいました。尻尾の自切はヤモリの精神状態と関係があると思われます。筆者の経験では、人に馴れた成体ではまず自切の心配はありませんが、幼体や入手間のない個体、いつまで経っても人に馴れないレラトスキンクやヒルヤモリ各種はよく自切しました。


 ↑ 自切のあと、再生尾が生えてきたところ。

 自切した尾は再生します。初期の再生尾はウロコに覆われないゴムのような感じですが、月日をかけて自然な感じになってゆきます。ただし再生尾であることがまったく判らなくなることはありません。下の写真は、上の個体が成長した姿ですが、よく見ると再生尾であることが判りますね。



 ビブロンゲッコーの飼い方は、他の乾燥系のヤモリと同じです。ランドゲッコーと同じ飼い方でもかまいません。水入れは用意しますが、それを利用するようになるかどうかは判らないので、数日おきにでもスプレーで水を吹きつけてやりましょう。
 餌は生き虫です。爬虫類用のカルシウムパウダーをまぶしたコオロギやゴキブリを数日後とに与えます。ペアで飼う場合は、メスの負担を考慮して広めのケージに流木などのレイアウトを施します。理想はオス1対メス2以上のハーレム飼育です。冬場は加温が必要です。

 筆者は、生き物の飼育用に専用温室を建てていますが、その中に逃げ出した生き虫の駆除に、その辺にいるニホンヤモリを使っていました。しかし彼らは高いところが好きでほとんど役に立ちませんでした。
 そこで、うちで繁殖したビブロン君たちを温室内に放したところ、いい仕事をしていましたね。ただ残念なのは、姿を見せてくれず、糞を見つけて存在と仕事ぶりを確認できるだけでしたが。

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