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クツワムシ11

2017/09/14


 前回、8月の記録ではメスの終令幼虫まででしたが、その後メスたちは次々と羽化しました。スズムシの羽化はオスの方が先行していましたが、クツワムシはまったく逆です。

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 成虫たち。いずれも褐色型のメスです。丸いものはクズの葉を挿しているペットボトル。

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 クツワムシは体が大きいので、飼育下では羽化を失敗しやすいと聞きますが、ケージに充分な高さがあれば問題ないようです。うちでは高さ30cmていどのプラケースを使用しています。

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 頭部前面図。美人でしょ?

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 オスです。ようやく終令になりました。

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 8月後半にはメスの羽化が相次ぎましたが、メスの中でも褐色がより早く成虫になりました。クツワムシの場合、褐色型の方が元気で生育状態も良いという話しを聞いたことがありますが、それを裏付けているようにも思えます。ただし、彼らは周囲の環境に合わせて同じ個体でも色が変異すると思われるので、褐色型が強いとは一概に言えないとも思うのですが。

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 同じ褐色型でも色に濃淡が見られます。右の個体の方が濃厚ですね。

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 褐色型に比べて成長が遅れている緑色型のメス。上述の理屈でゆくと、オスの成長が遅れているのも緑色型だからでしょうか。

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 9月中旬になってようやく羽化した緑色型のメス。ところが、成虫になると緑色がくすんで黒っぽくなってしまいました。

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 上記の個体の頭部前面図。

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 緑色型のメスは、羽化してから日にちが経つごとに褐色に変化して行きました。まだわずかに緑色が残っています。

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 もはやほとんど褐色型です。

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 ほぼ褐色型になりました。これでうちのメスたちはすべて褐色型です。生まれた時はすべて緑色型でしたが、現在は褐色型が数で圧倒しています。飼育環境が緑が少ないせいでしょうか。あるいは狭い場所に複数の個体がひしめいているせいでしょうか。
 大きくて鋭い産卵管が目立ちますね。これで大きな卵を土中に産みます。

 うちでは羽化に失敗する個体は出ませんでした。ケージの高さについてはそれほど神経質にならなくてもよいようです。
 ただし、うちのように狭いケージに多数収容しているのはあまりよろしくないようです。可能であれば、1つのケージに1頭ずつ育てるのが理想的です。その場合もケージの高さは必要です。
 繁殖をめざすのであれば、羽化後1週間ほど経ったのちに雌雄を同居させると良いでしょう。
 クツワムシはひじょうに声が大きくてご近所迷惑なので、筆者の場合オスの前翅の発音板を切除します。クツワムシの第1項に記載しました。啼けなくても飼育下では繁殖に問題はありません。

 今後は野生のクズの葉の状態がよろしくなくなるので、現行のストック分を消費したのちは、昆虫ゼリーのみで飼育します。成虫の飼育にはそれで問題ないでしょう。孵化から羽化までの飼育は採ってきたクズの葉と昆虫ゼリーです。野菜や動物質はカビやコバエがわずらわしいので使いません。クズの葉が使用できれば必要なタンパク質は足りるようです。それで大きく立派な成虫が得られました。
 あとは、オスの羽化を待つばかりです。

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