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ムネアカハラビロカマキリ

2017/11/11


 最近じわじわと勢力を拡げつつある新参者のカマキリです。ネットオークションにもよく出品されます。名前のとおりハラビロカマキリの近縁種ですが、サイズ的にはオオカマキリに迫ります。でかいです。こんな大きな昆虫が、数年前まで日本にはいなかったというところが不思議です。侵入経路は不明ですが、2010年代になってから国内に入ってきた外来種で、原産地はよくわかっていないようです。中国南部から東南アジアあたりとの情報が多いですが、これらの地方はオオカマキリ等の原産地とも一致します。

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 国内への進入時期はインバウンド(筆者には目新しい言葉だった)という用語がニュース等に登り始めた頃に一致しているように思えます。南方からの外国人観光客が持ち込んだのでしょうか。

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 意図的に持ち込まなくても、輸入された樹木や草花に卵嚢が付着していた可能性もあります。虫たちは人為的に移動させなくても、自然に移動してくることもふつうにあります。地球の温暖化に伴い、南方の虫の北上が確認されているとも言われています。

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 じつにデカいです。幅があるだけにオオカマキリさえ小さく見えるほど。ネット上の情報の多くは、在来種のハラビロカマキリよりも気が荒いと言っていますが、筆者はあまりそうは感じませんでした。以前に飼っていたハラビロカマキリの方がよく威嚇ポーズを見せてくれましたし。

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 左がムネアカ、右は在来種のハラビロカマキリです。ちがいは一目瞭然ですね。前胸腹面あるいは前肢の派手さでは在来種がまさっています。

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 今回、1頭のメスを入手しました。大きなお腹をしているので、産卵が期待できます。これまで熱帯地方で暮らしていたのだとすれば、日本の冬はどうやって乗り越えるのでしょう。卵を残し、それが寒さや乾燥に耐えて春に幼虫を孵化させるであろうことは想像にやすいわけですが、生活環は在来種と同様に推移するのでしょうか。いきなり日本に来て、卵はすぐさま越冬に耐えることができたのでしょうか。
 筆者の経験では、南方のヒラタクワガタやリュウキュウツヤハナムグリが、本州の冬を問題なくクリアしています。生活環も在来種と同じようになっていました。昆虫には厳しい気象条件を耐える能力がもともと備わっているのでしょうか。キリギリスの卵は2年以上土中で耐えますし。

 ムネアカハラビロカマキリの日本での生息状況についてはよく解りませんが、関西でも関東でも見つかっているようです。現在のところ、局所的な生息地が点在しているとも聞きます。また、在来種のハラビロカマキリの生息地に侵入した場合、先住者に大きなダメージを与えるといった記事も目にしました。北上してきたアオドウガネがドウガネブイブイを圧してしまったように、本種も日本国内で急速に勢力を拡大し、在来種を駆逐してしまう可能性は高いと思われます。

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