ダンゴカマキリ2
2018/04/12
飼育開始から2カ月経過。高温を好む本種は30℃以上の飼育温度を確保する必要があるそうですが、うちでは比較的高温になる温風ヒーターの近くにケージを置いていても30℃は確保できていません。35〜40℃で飼うべしとの情報もありますが、これは本種の生息地に合わせた温度なのでしょうが、まったく環境の異なる日本の飼育下でそれほどの高温を維持するのは、いかに高温を好む生物であるとしても危険なような気がします。
それに、高温の砂漠で生きている虫は高温に耐性があるというだけで、高音が必ずしも望ましいとは限らないと思うのです。過酷な自然条件で生きる者は過酷な飼育下で飼うべし、それが果たして飼育対象にとって望ましいのかどうかは疑問です。
メスです。変わらず元気にしています。ケージに敷いているマットも、砂漠を再現した砂ではありませんが、問題ではないようです。
相変わらず大きなお腹をしています。採餌するところをいまだに見ていませんが、与えている虫はなくなっており、週に2度は補給しています。
メンテの度に直接水をかけ、水分補給させるやり方も続けています。
オスです。飼育環境に慣れるに従って、威嚇ポーズを見せてくれることはなくなりましたが、ペアリングのためにメスのケージに入れたとたん、このありさまです。
あろうことかメスに対して威嚇しています。まさかこれがプロポーズってこともないと思うのですが。
驚いたメスがオスの背後に逃れました。オスは棒立ちです。
メスを見つけ、威嚇し続けます。
しばらくすると、取っ組み合いを始めました。これまでカマキリはあれこれ飼って来ましたが、雌雄でこのように激しく争うのは見たことがありません。
たがいに相手の腹部に噛みつき危険な状態と思われたので、引き離すことにしました。
引き離したあと、オスはさらに威嚇ポーズをとり、メスは逃げまどっています。
今回のペアリングは、失敗のようです。そのうちたがいに関心を示さないようになりました。ケージが広いので、しばらくこのまま同居させておくことにします。