シロツメグサ
2018/06/06
クローバーの異名を持つヨーロッパ由来の多年草です。あまりにも有名で日常的で、見たことがないという人は、よほどのインドア派でしょう。野原でも山間でも人里でも見かけることがあり、開けた広い平地があると大地を覆って群生します。数センチの低い背丈で、丸みを帯びたハート型の三つ葉が可愛いですね。
花の時期が長くて冬以外はたいてい花を見ることができます。暖かい時期には花数もひじょうに多くなるので、少女たちはこれをせっせと積んで花冠を作ったりしますが、最近の娘たちはどうでしょう。
小さな花がたくさん集まっていボリュームのある花序を形成します。花は頑丈で、花冠にしてもなかなか崩れたり散ったりしません。便利だ。
大地を覆うクローバー。
葉の中央に丸みのあるV字型のラインが入ります。
こちらはV字ラインのない葉たち。
V字ラインの有無は遺伝的な素因によるものなのでしょう。無紋と有紋はそれぞれまとまって生えていて、相互に混ざり合っていることは少ないようです。
葉の形状にも特徴があります。一般的なものはこんな感じの丸い葉です。先端部が少し湾入し、これが深いとハート型になります。
先端部がとがっているもの。この形もけっこう見かけます。
幸運をもたらす4つ葉のクローバー。群生地を10分も捜索すると見つかります。筆者の経験では4つ葉は無紋葉に多いように思われます。無紋葉の群れているところを探しましょう。
有紋のも見つけたかったのですが、根気が続きませんでした。
見つけた4つ葉のクローバーは、押し花にしておくと長期保存できます。
子供の頃には5つ葉や7つ葉も見つけたことがありますが、多けりゃいいってものでもないですかね。もちろん葉数が多いほどレアです。
むかし、マメ科植物のなにかと交雑した奇妙なシロツメグサを見つけたことがありました。葉はとがり、茎がツル状になっていました。あの頃にスマホがあれば撮っておいたものを。