ヒメアシナガコガネ
2018/06/09
体長1cm以内の小さなコガネムシです。全国的に分布しているようですが、なかなかいそうでいません。いるところには群生しているのでしょうが。1cm級のものはなかなかいなくて、7mmていどのものが多いようです。

小さいけれどたいへん美しいコガネムシです。模様は黄毛が脱落することで生じるとのことですが、羽化直後では全面黄毛で被われる、ということはなさそうです。

暮らしてゆくうちに背面の黄毛がどんどん減ってゆくさまは、コフキコガネ等と同じで、本種もコフキコガネ亜科と分類されている記述をよく目にしますが、アシナガコガネ亜科との記述もなり、筆者は後者を推しています。

頭胸前翅の各背面が黒毛で被われる個体もいます。その数は多くありません。黒化個体も腹部背面や各節の腹面は明るい黄色です。

黄毛の部分が暗色の個体。このほか赤みを帯びるものもあるそうです。見たことないですが。

他の小型のコガネムシのように活発に動き回ったり飛び回ったりすることが多くなく、管理が楽でたすかります。

正面図。前肢を上げて中後肢で立つのは、なんのポーズでしょう。

広葉樹の葉を食するとの情報もありますが、おそらく花蜜食いでしょう。飼育下では昆虫ゼリーを与えましょう。幼虫は根食いです。

テントウムシサイズの虫なので、15cmプラケースていどの容器があればたくさん飼えます。長生きするといいですね。