オオキンケイギク
2018/06/19
大輪の花をたくさん咲かせる、それはそれは見事な美しさなのですが、北米からやって来た外来種で、現在は栽培が禁止されているのだそうです。いわゆる特定外来生物の指定を受けてしまったんですね。かつては川原などに人為的に植えられ、素晴らしい景観を作っていたようですが、在来植物への影響が問題視され、規制されるようになってしまいました。
福井県某市某所の様子。民家の近くに刈られることもなく大繁茂しています。
コスモスに似た花弁ですが、枚数が多く色がひじょうに濃厚で鮮やかです。園芸品種としても素晴らしいと思うのですが、栽培不可です。残念。
ハナムグリも大好き。コアオハナムグリですね。
モンシロチョウも大好き。虫たちの楽園です。春咲きのコスモスって感じですか。
ほんとみごとな黄色ですね。見ていてまぶしいです。
ツボミたち。これもコスモスと似ています。
花を横から見たところ。花弁がほぼ水平まで開いています。
苗の全体像。草丈は1m前後で、これは低い方です。
地元の人々もおそらく、綺麗な花だと称して増えるに任せていることでしょう、特定外来生物であるとは知らずに。
筆者の個人的な意見を申せば、外来種が定着して長い歳月が経過した場合、それはもはや日本の生物でもあるわけで、これだけをせっせと駆逐することが生態系にとって良いことなのかどうかは疑問だと思います。単純に考えて、多種を脅かして大地を独占してしまうと生物層の豊かさが損なわれていると言えますが、あるていどバランスしていれば、生態系の変化として受け入れる方が良いのかもしれません。