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クワコ3

2018/08/31


 枯れてわずかに葉を残すクワの木で、幼虫を見つけることができました。素晴らしいです。この貧しい環境がクワコたちの繁殖地として機能しているのです。

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 体長3cmほども若令幼虫です。

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 この色合いは鳥糞への擬態ですね。このままじっとしていれば天敵に見つかりにくいかも知れません。それを裏づけるように幼虫はまったく動こうとしません。

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 筆者が指で突つくと、緩慢な動作で動き出しました。ちゃんと生きています。

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 数分間の捜索で5頭を見つけることができました。これは飼ってみるしかありませんね。さがせばまだまだいるかもですが、ここのクワコがいなくなるのはいやなので、採集はこれくらいにとどめます。写真中ほど左隅は脱皮後の脱け殻です。
 5頭は、生育プロセスがまちまちで、孵化に時間差があったことが判ります。先日は繭を見つけましたし、ここで何度か産卵があったようです。

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 大きなものと小さなものとでは1週間ていどの差がありそうです。

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 採集した幼虫たちは、水を入れたコップに葉の着いた枝を刺し、葉上に乗せておきましたが、日中はほとんど動こうとせず、夜になると活動を開始しました。中には葉から離れて行ってしまうものもいました。どうやら夜行性が強く、日中はじっとしているようです。鳥糞の擬態も夜間には意味を成しませんし。
 食草から離れてゆく個体は、脱皮に安全な場所でも探しているのでしょうか。

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 胸部の一部が奇妙な形に変形し、上体を浮かしてじっとしています。これは小枝への擬態なのでしょう。

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 さかんに頭を振り回している個体。もしかすると脱皮しようとしているのかもしれません。

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 脱皮を終えたところ。観察し続ける時間がなくて、脱皮の過程は見れませんでした。

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 頭部の脱け殻が落ちています。新しい頭部はまだ白っぽく、古い頭部よりもずいぶん大きいです。

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 尾端の突起です。軟らかくて攻撃力はありません。突起がもっと寝ていることも少なくなく、これには機能はとくにないようです。小枝への擬態の一環と考えても無理があります。

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 黒っぽい個体。採集時にはもっと明るい色をしていたのですが。伝染病が心配です。以前にカイコを飼っている時、伝染病で次々と幼虫が死滅して行った経験があります。

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 採ってきた幼虫たちは他の多くの鱗翅類の幼虫のように貪食ではありません。それどことろかほとんど採餌しようとしないので、これは上手く育てられないかもと心配しました。

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 飼育環境。浅いタッパーに水を満たし、フタに開けた穴にスポンジを突っ込んである飼育動物の飲み水入れに、クワの葉を刺しておきます。ちゃんと育ってくれると良いのですが。

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 飼育開始の翌日、食痕と糞が確認できました。ちゃんと採餌しているようなので、まずはひと安心です。

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