ルリチュウレンジハバチ2
2018/10/14
毎年、筆者の家の近くの公園やその付近の植え込みでたくさんその姿を見かけます。けっこう静止していることが多く撮りやすい虫のひとつです。成虫たちは植え込みに自生しているヤブガラシの花蜜に集まっているようです。
それが今年は例年見かけるところにはいなくて、駅前の植え込みにいました。やはりヤブガラシに集まっています。本種は年に3回ほど発生するそうですが、春夏はあまり見かけませんでした。
今年は今頃になって群生状態を見つけました。この虫は多くの高等なハチのように集団で営巣することはありませんが、同じ場所に群生しているのをよく見かけます。
集団生活を送っているのかどうかは解りませんが、群れで移動するようなことがあるのでしょうか。群れでいつもの公園から駅前に引っ越してきた、そういう習性があるのでしょうか。
公園横の植え込みは時おり雑草駆除が行なわれ、今年は夏以降はヤブカラシがほとんど育っていません。彼らが移動したのはそれが原因かもしれません。
本種が群生しているのが目立つのは、8月下旬以降が多く、今年は少々遅めです。場所も移動していますし。そしてこの後はコガタスズメバチが飛び回るようになり、ジョロウグモの巣が目立ち始めます。
ハバチの幼虫は、ある種の蛾のように、大群で植物を食害すると言われています。成虫は見かけるのですが、幼虫は見たことがありません。食草のツツジ類をせっせと見て回れば幼虫を見つけることができるのでしょう。
コブシハバチの幼虫は飼ったことがあるのですが。あの幼虫は大群で群れてましたねぇ。飼ってみると幼虫の期間は短く、木に大きなダメージを与えるには至らない感じでした。
うちの庭にもツツジはあるので、本種の幼虫を見つければ食草の調達には困らないのですが。ただし、食草が途中から変わればそれを食べない蝶の幼虫がいるように、よその別種のツツジで採集した本種の幼虫がうちのツツジは食べない、そんな可能性もなくはないかもですが。