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オマキトカゲ2

2014/02/06


 オマキトカゲですよ。10年ぶりです。筆者にとって本種は、トゲオアガマやフトアゴヒゲトカゲ、アオジタトカゲと並んで愛くるしい爬虫類になります。どんな動物でも飼い込めば可愛いんですけど、これら重量級のトカゲたちの可愛らしさは格別です。



 ところがです。トゲオアガマやフトアゴヒゲトカゲの写真を見て可愛いと言ってくれる人でも、本種の写真は、悪人っぽいとか、なんか不気味とかいう感想を述べる人が多いです。って言うか、本種の写真を見て可愛いと言った人がいたかどうか覚えてません。



 つまりは、なかなか写真うつりのよろしくないトカゲなんですよね、オマキ君は。こんなに可愛いのに。かく言う筆者も、実物をなまで見るまで、本種を可愛いと思ったことはありませんでした。有名なトカゲですので図鑑等にはほぼその名が上がっているのですが、掲載されている写真では、なんかヤな感じの緑色だったり汚れた感じの茶色だったりしますし、面構えもゴツゴツした感じで特撮ヒーローものに登場する悪役怪人みたいです。



 また、本種は有名であるけれど流通量が多くなく価格的にもホイコラ手が出せる数値ではありません。原産地ソロモン諸島でも数が減少しているようですし、CBが出回っている話しも聞きません。繁殖は容易ではないのでしょうか。以前に筆者は国内で繁殖した幼体をショップで手に入れたことがあるのですが。
 10年前と現在とでは事情がずいぶん異なり、かつてはけっこう安価で出回っており、状態が悪い個体も多かったです。それとおっとりしているわりには、時々ひじょうに気の荒い面を見せることがあり、猛然と襲いかかってきたりします。大型種ですから噛む力はひじょうに強いうえ、爪も鋭いです。ツリーモニターに比べるとましな気もしますが、この巨体を樹上で維持するにはそれなりの鋭い鉤爪が必要ですし。オマキ君を怒らせると流血事件発生ってことになります。肌の色つやがなくゲキ痩せしているうえに性格もよろしくなければ人気もでませんよね。



 しかしながら、本種はじっくり付き合うことによって飼育者との間にたいへん良好な関係を築けるトカゲの一種です。それに昼行性のモニターやテグーと比べたら、ずっと懐きやすいです。本種は夜行性ですよ。スキンクの仲間で夜行性で、ほぼ完全草食。異色中の異色ですね。夜行性の爬虫類は日中はボーッとしていて毒気を抜かれていることが多いので、昼間のうちに馴らしてしまいます。ヒョウモントカゲモドキなんかもそうですね。夜行性爬虫類の多くは、昼間のうちに人に慣れさせてしまい、昼間でも人から餌をもらうようにしつけることが可能です。
 健康優良児ほど早く人になつきます。これはどのトカゲでも同じです。状態が悪い個体や生後間もない幼体は、ひじょうに人間を怖がりなかなかなついてくれません。もちろん性格のちがいもあります。同じように健康体でも馴化が早いものと遅いものはあります。
 今回は、年末にペアを入手し、飼育を開始して1ヶ月以上経つのですが、メスの方がよく慣れてきました。


 ↑ 人の手からバナナを食べるメス。脱皮前で体色が悪い。

 入手して3日ほどは餌を与えず、ケージにも近づかないようにして落ち着かせ、それから大好物のバナナを与えてみました。最初は人を警戒して固まっていましたが、やがて恐る恐る口を開け、食べ始めました。ここまでは雌雄とも同じように順調でしたが、その後はメスの方がよく人に馴れ、今では人を見ると寄ってくるほどになりました。



 ↑ 人の手からバナナを食べるオス。とても緑が濃い個体だ。

 現在のメスは、人を見るとケージのガラス越しに寄ってくるものの、ハンドリングは好まないといった状況で、オスは寄ってこないうえに少しでも触ると逃げ出すといったありさまです。バナナは雌雄とも人の手から食べますが、10年前に飼っていた子たちのように餌皿を置くと一斉に集まってきて餌を食べる、ハンドリングも平気だし、自分から人の手や肩に登ってくるといった馴化にはほど遠いです。これからそんなふうにしてゆきたいものです。


 ↑ 飲み水はトイレ代わりでもある。これは多くの爬虫類に見られる傾向だ。

 10年前は最高で3頭を同時に飼っていましたが、今回はとりあえずペアを入手しました。むかしとちがって極めて流通量が減っており、価格もかなり上がってますし。
 ケージは90×45×45と、かなりゆったりしたものを用意しました。これなら5〜6頭は収容できそうですが、たくさん飼うことよりも繁殖を目指したいものです。


 ↑ 飼育中のペア。手前がメスで奥がオス。ケージが少し暗いのとメスが脱皮前なのとでかなり白っぽく写っているが、実際にはもっと濃い色をしている。メスの方が少しだけ体が大きい。

 大形のスキンクの繁殖の成功への決めては、ペアが良好な関係を気づくことであると思われます。雌雄を入手できたらそれだけで繁殖が期待できるというわけにはゆかないようです。なので、気長にじっくりと付き合って行くしかありません。胎生で大きな幼体を出産するので妊娠期間もじつに長いと聞きます。卵生とちがって産卵のための環境を整えてやる配慮が無用なことは助かりますが、春には子供ができるかな、みたいな甘いことはなさそうです。

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