ユウマダラエダシャク2
2018/11/12
黄褐色の大きな紋と、薄い墨汁をにじませたような斑模様が特徴的な美しい蛾ですが、ところにより幼虫が大発生し駆除の対象になったりもしているようです。食草はマサキ、コマユミ、ツルマユミなど。食害されて困るような葉でもなさそうだと筆者は個人的に思うのですが、大発生の様子が不快害虫として嫌われるのかもしれませんね。
5月頃から出現し、秋口まで成虫が見られます。成虫は昼行性とも言われていますが、日中は葉陰などで休み、夕刻が主な活動時期だと思われます。つまり夕刻以外はおおむねのんびり休んでいるわけですね。
筆者が中学生の頃に、学校帰りにかなりの個体数が群れているのを目にしたことがあります。小さいのに綺麗な蛾だなぁと感心したものです。
翅の美しさもさりながら、体の模様にも注目です。黒黄の豹紋です。
今の時期になると、季節はずれの生き物の和題になりがちですが、本種は11月に目撃するのもそれほど珍しいことではないような気がします。成虫は春と秋に発生しますが、季節感の曖昧になりつつある昨今は3回くらい発生するんじゃないでしょうか。