アオズムカデ2
2018/11/13
10月21日に京セラドームで開催された BLACKOUT! というイベントに誘っていただいた際に、譲っていただいたものです。なかなか立派なアオズムカデですが、注目すべきは肢の赤さです。筆者がこれまでに出会ったアオズは、いずれも黒っぽい肢をしていましたから、このみごとな赤肢はちょっと驚きでした。
いかがです? 綺麗な肢をしてますよね。本種や近縁のトビズムカデは、個体変異がよくみられるのではありますが、アオズに関してはここまで赤い肢の個体は初めてです。
頭部はアオズのそれそのものです。しかしながら、この個体がトビズの頭部の黒っぽい個体である可能性もあると思います。その方がこの綺麗な肢の説明がつく気もします。ただ、こんな黒っぽい頭をしたトビズも見たことがありません。
ムカデはなかなか魅力的な生き物ではありますが、筆者の場合、しばしば飼育に失敗しています。乾燥に弱いので飼育環境を多湿に保つ必要がありますが、それよりも飲み水の供給が重要です。からからにしない限りそれほど多湿を維持しなくても大丈夫ですが、飲み水を切らすとダメージにつながります。
湿度と飲み水を維持できれば、次は天敵のダニとの戦いです。これには細かく砕いた木炭をマットに混ぜて応戦します。木炭とマットは定期的に交換します。
以上をうまく管理できれば長生きさせられるはずですが、最近やらかした失敗は、家で捕獲したトビズムカデに脱走されたというもの。世話のためにケージのフタを開けたとたんに飛び出し、温室内の隙間に逃げ込まれてしまいました。温室内には雑多な虫の獲物がいますし、シンクの蛇口から水も飲めますから、ここで暮らしてゆけるかもしれませんね。
最近では、イッスンムカデの飼育がひじょうに順調で、わらわら繁殖もしました。この子も長生きさせたいものです。