エクスパンサスフチゾリオオワラジムシ
2019/01/08
スペイン産の大型ワラジムシで、模様も形状もひじょうに特徴的で人気があります。かつては5頭ン万円といった値段が着いていましたが、CB化が進み、値段も下がってまいりました。
カラフルな三葉虫なんて表現する人もいます。たしかに胴部が中心部と側縁部に明瞭に区分でき、三葉虫の構造と似ています。
体に透明感がなくひじょうに黒っぽいうえに、外縁部や触覚、肢が対照的に白くなります。胴部中央に白い斑紋が並ぶのもインパクト強いですね。
側面から見ると外縁部が少し反りあがっていることが判ります。フチゾリの名の由来ですね。本種は単にフチゾリオオワラジムシとも言われています。
愛好家にとっては憧れの虫だったと思いますよ。筆者もはなっからあきらめていましたが、爬虫類市場で手の届く価格のものを見つけました。
雌雄では形状にかなりの差があります。左がメスです。オスは尾肢がひじょうに長くなります。メスの外縁部の色がやや暗いのは、性差なのか個体差なのか不明です。
派手な容姿のうえに、意外と物おじしません。ケージに入れたとたんそそくさと隠れるのが多くの虫たちの常ですが、本種はしばらくは平然と姿を見せていました。繁殖に成功するといいですね。