パークチョンネッタイコシビロダンゴムシ
2019/01/12
タイのパークチョン産のネッタイコシビロダンゴムシです。日本にもいる森林性のコシビロダンゴムシとは同科に属する仲間ですが、熱帯産のものはネッタイコシビロダンゴムシと呼ぶのが普通ですね。タマヤスデ(日本にもいる)とネッタイタマヤスデの関係みたいですね。サイズ的にはオカダンゴムシよりもやや小ぶり。そもそもオカダンゴムシがデカいのです。
頭部と尾端がほのかに赤みを帯びますが、これは拡大写真じゃなくても肉眼でも判ります。
外皮は透明感があって、脱皮前のようにも見えますが、そうではありません。
可愛い顔ですね。ダンゴムシは触角が短めで、動きもワラジムシほど活発ではありません。
熱帯地方の生き物ですが、だからと言って高温維持を心がけると、たぶん失敗します。ケージ内が蒸れるのは危険です。冬場は20℃設定の温室に収容し、それ以上の加温はしません。
遠目で見ても、お尻と頭の赤みはよく目立ちますね。
筆者の経験では、ダンゴムシの方がワラジムシよりも飼育が難しいです。コシビロはさらに難しい。このことをベテランのブリーダーの方に話すと、驚いていました。ダンゴムシが取り立てて飼育困難と感じたことはないというのです。
敗因をあれこれ考えてみますと、ダンゴムシはその運動性能からワラジムシよりも地表よりにいることが多く、ケージ内の蒸れにやられることが多いのかもしれない、そんな推測に行き当たりました。
ワラジムシやダンゴムシは、呼吸のために水分を要しますが、それを配慮して湿度維持に努めると失敗することがあるようです。水分は与えても通気性をよくし、乾きすぎる前に加水するようにした方がよいかもしれません。