ハーシーオオワラジムシ
2019/01/13
スペイン産のオオワラジムシです。エクスパンサと同じように背中に紋が並びますが、紋の数がひじょうに多くかつ黄色味を帯びます。各節の外縁部はフィン上になりますが、エクスパンサほどには反りあがりません。
背中の紋の色合いや形状には個体変異が見られます。この個体では紋の形が四角から台形をしています。
こちらは紋の形状が丸みを帯びる個体。
今回入手した個体は、いずれも色合い的には似通っていますが、ブライトカラーやダークカラーの改良品種も出回っているらしいです。入手したものはたぶんノーマルです。
各節の外縁部は白くなりますが、そこには黒紋が生じ、これにも個体差が見られます。この個体は黒紋が明瞭なものです。
外縁部や触覚、尾肢、歩脚は透明感がある白です。
触角がひじょうに長く立派ですね。目も大きいです。感覚器がよく発達していて動きが活発であることが伺えます。
尾肢の性差。左がメスです。右側のオスはひじょうに長い尾肢を持ちます。メスは尾肢は小さいですが、そのひとつ前の節から1本の棘状の突起が出ています。オスではそれが小さいです。
今回入手した個体はメスが多かったようです。ぞろぞろと繁殖しないかなぁと期待しているのですが、等脚類は環境の良し悪しで繁殖状況が大きく左右されるそうです。どなたか理想的な飼育環境についてご教示ください。