オビワラジムシ
2019/02/23
日本の代表的なワラジムシのひとつですが、他のワラジムシ同様ヨーロッパからの帰化動物です。人里から遠からぬ林や公園に多く、関東地方の一部にのみ生息しているそうですから、多種に比べて比較的新しく日本にやって来たのかもしれませんね。
今回入手したのは、関東の方に送っていただいた幼虫数頭で、自家繁殖した個体とのことです。まだ体長5mmていどで、白っぽい体色をしています。本種はワラジムシよりもさらに大きくなるので、今後の成長が楽しみです。
うちで飼育中のワラジムシあるいは庭にいなさるワラジムシは、これくらいのサイズになりますとかなり黒っぽい体をしていますから、本種は成長してもかなり色合いが異なるのでしょうか。
あるいは、比較的色白の個体を選別して送ってくれたとか。そんな話しは聞いていないので、これで平均的な幼虫の姿だと思うのですが。
筆者の住む関西では野生種はいませんし、市場にもほとんど出回らないので、実物にお目にかかるのはこれが初めてです。加えてネット上にもあまり情報が見つかりませんから、とりあえず育ててみて、他のワラジムシと比較してみるしかありません。
例によって他の陸生等脚類と同じ飼い方をします。腐葉土を敷いてシェルターとなる木片や樹皮を重ね、高湿度の場所と乾いた場所を設けるようにします。
腐葉土は、他のワラジムシと同様本種の場合も主食になるでしょう。あとはドッグフード等を少量ずつ与えるようにします。
幼虫の段階でもワラジムシに比べると少し体高があり、クマワラジムシに近い体形のようにも見えます。順調に育ってくれるといいですね。