シロワラジムシ3
2019/03/12
本種の飼育はほんとに地味です。そもそも等脚類の飼育時代が派手さがありませんが、その中でもとりわけ地味です。他のワラジムシのように地表にいることが少ないうえに、体が小さくて見つけ出すのが大変です。メンテのためにケージを開けた瞬間は何もいない腐葉土と木片だけの寂しい光景が広がります。
腐葉土を掘り返すとチラホラと姿を現します。裏返ってますけど。甲虫類の幼虫のように深くは潜っていないので、いればすぐに見つかります。
成長してもずっと白いままでいるのが、せめてもの救いですね。これで黒っぽかったら見つけるのも困難です。
腐葉土に潜り込んでいることが多いのは、多湿を好むということでしょうか。それでも水分過多にするのは禁物です。
あるていど成長した幼虫でも、多種の背後間もない幼虫のような容姿をしています。
指先のところにいるのが成虫、矢印のところに小さな幼虫がいます。右側にいる幼虫はかなり育っていますね。
木片にくっついている成虫たち。成虫になると体の透明度が失われ、幼虫なら透けて見える消化器官が見えにくくなります。それでも見た目は幼虫っぽいですよね。体もちっこいですし。
2月中旬あたりから、幼虫の姿も見かけるようになりましたが、その後はあまり増えている様子はありません。この小さなワラジムシは、繁殖力もあまり旺盛ではないようです。
生後間もない幼虫の拡大図。毎度ながら写りの悪い写真ですみません。本種に関しては餌は腐葉土のみです。他の餌をあれこれ入れてもカビさせてしまうだけですし。