ハーシーオオワラジムシ2
2019/03/26
昨年末から飼い始めたワラジムシです。そして飼育中の他の等脚類と同様に、1月中に飼育環境をやり替えています。
最初に昆虫マットを敷いてたっぷり加水し、その上に腐葉土を敷きます。
腐葉土の上には朽ち木や樹皮を乗せます。矢印はアーチ型になった樹皮です。これはもともと市販の昆虫ゼリー台で、生木を切って加工したものですが、使い古すと樹皮の部分が外れてしまいます。それを半分にして利用しています。
アーチ状の樹皮の裏側に群れているところ。腐葉土と触れない乾いた部分がお好みのようですね。
2月下旬頃から、わずかずつですが幼虫を見かけるようになりました。幼虫も乾いた場所が好きなのでしょうか。
生後間もない幼虫。消化器が黒く透けて見えています。採餌している証拠ですね。
黄色矢印が成虫、黄緑矢印が幼虫。下の方にも幼虫たちの姿がありますが、本種の幼虫は成虫と同じように樹皮や木片にくっついていることが多いです。
矢印のところに幼虫がいます。このように樹上に親と一緒にいる幼虫たちは、エサとして親の糞をあてにしているのでしょうか。
腐葉土上の幼虫たち。本種の幼虫だって腐葉土をたべる、はずです。
注意深くさがすと、腐葉土上にもけっこう幼虫が見つかり、安心しました。
樹上で幼虫が多く見つかるということは、本種は乾燥した場所が好きだということでしょうね。
等脚類の幼虫は、どれも似たような白くて小さな虫ですが、本種の幼虫は生後間もない頃から親と同じような紋が認められます。
3月、幼虫たちはどんどん大きくなります。少し成長すると、体はまだしろっぽいけれど背中の黄紋がはっきりしてきます。
さらに成長した幼虫。背中も紋がよりはっきりしてきます。よく見ると黄紋と白紋がありますね。
最近になってまた新たな幼虫たちが生まれてきました。右側のちっこいのが生後間もない幼虫です。可愛いです。
あるていど成長した幼虫は、一人前の顔をして成虫たちの群れに混ざっています。本種もさまざまな成長過程の個体でコロニーを形成するようです。飼育下での観察結果がどこまで自然界のそれと一致しているかは判りませんが。幼虫たちにとっては成虫と一緒にいることのメリットは大きいでしょう。