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地球温暖化のこと

2014/02/18


 ガソリンエンジンや工場や発電所の稼働等でエネルギーを燃焼し、大量の炭酸ガスを発生させることで、大気中に炭酸ガスの層ができ、温室効果という地球温暖化の要因が生じたと言われています。それを少しでも解消する手立てとして、省エネ生活ということが喚起され、生活環境の悪化はえらいことだということで、人々はそれに賛同しています。これまでの大量生産大量消費そして使い捨て文化のツケが回ってきたのだとも言われています。
 地球が温暖化すると、南極や北極の氷が溶けて海の推移が上昇し、海岸地方は徐々に水没して行きます。小さな島々ではその状況が深刻で、人の住める土地が急速に奪われつつあるそうです。また、水没の脅威にさらされない地方でも、竜巻や水害等の異常気象が発生し、生活が脅かされています。地球温暖化は、気候の温暖化ではなく過激な気温の変化や異常気象をもたらしたようです。
 筆者がまだ若いころ、地球温暖化などといった言葉はありませんでした。生物の進化や地質の変遷について独学で書物をひもといていた頃、目にした温暖化という言葉は、むしろ好印象で表現されていました。地球の陸と海を構成する地質は、長い歳月をかけて物質が循環していますし、大陸も移動し続けています。それがもたらす気象状況は一定ではなく、地球上の環境は何度も寒暖を繰り返してきました。地球が温暖化するとき、極地方の氷河は溶けて川を下り、海の推移が上昇します。大陸の沿岸部は水没し、浅い海すなわち大陸棚が発達し、そこに豊かな生物層が発達します。これとは逆に慣例化が進むと、極地方で氷床が発達して海の推移が下がり、大陸棚は干上がり、多くの生物が死滅します。
 温暖化に伴って海水が大陸上に進出して大陸棚を広げることを海進現象と言い、逆に海が退いて大陸棚が露出してしまうことを海退現象と言います。海進現象は生物の進化を促し、豊かな生物層を育みますが、海退現象は浅い海を中心に生物の大規模な絶滅を招き、それが陸地にも派生します。そうした知識を専門書から読み知っていた筆者にとっては、地球温暖化は歓迎すべきことがらなのでした。
 話し変わって、筆者が大好きな作家で今はもう亡くなってしまった安部公房という人が書いた小説「第四間氷期」では、先の氷河期が終わって次の氷河期に至る、現在は第4の間氷期で、そのピークに向かって地球は温暖化しつつあるという設定で物語が進みます。間氷期のピークには極地方の氷はすっかり溶けてしまい、陸地の多くが水没して地球は水の惑星と化してしまう。それに適応するために人間は水中生活ができるようになるというSFでした。この小説を筆者が読んだ頃にも、世間を騒がせている地球温暖化という言葉は存在せず、それは人間の自然破壊と浪費によらず、自然現象として促進され、やがて水の惑星に至るというものでした。
 古い専門書で読んだ海進現象も、安部公房の小説も、地球温暖化は気象の自然の推移として進むとされるものでした。人間がせっせと炭酸ガスを発生させるまでもなく温暖化は進むというわけです。
 では、実際のところはどうなのでしょう。現代の科学者が、自然に進む温暖化を人間がもたらした温室効果に結びつけているだけなのでしょうか。それとも自然に進む温暖化はもっとゆるやかなもので、人間の破壊と浪費がそれに拍車をかけ、結果として様々な異常気象を引き起こすことになってしまったのでしょうか。正直なところ、筆者にはよく判りません。とくに今年の冬のように厳しい寒さを経験すると、むしろ寒冷化しているのではと言いたくなるほどです。
 何が真実かは筆者にはよく判りませんが、地球温暖化とその人為的なメカニズム、それがもたらす弊害という問題について多くの人の知るところとなったことは、ひじょうに重要だと思います。たとえ現在の温暖化がまったくの自然現象であり、人の行為はそれに影響を与えるほどの規模ではないとしても、地球全体の自然環境ということを多くの人々が肌身で感じて、それについて考えようとしたことを高く評価したいと思います。
 今後の動力エネルギーはますます省エネ化が進むでしょうし、電気自動車のようなクリーンエンジンといった発想の技術も開発が進むでしょう。そして、じつは人間による炭酸ガスの増加は、自然環境に何も影響を与えていなかった、なんてことになったとしても、それじゃあまたせっせと石油を燃やしましょう、浪費生活を促進しましょうということにはならないでしょう。それが人の学習能力というものです。
 しかしながら、国防の名の元に大規模な汚染をもたらす殺戮兵器の開発はこれからも続くようですし、戦闘機のエネルギー浪費とオゾン層破壊はなかなかすさまじいものがあります。あれを破壊ではなく救援や再建に応用できれば良いのですが。

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