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クソじじぃのこと

2014/02/25


 人間社会には様々なタイプの人間が存在しますが、その中でひじょうに厄介なのがクソじじぃです。じじぃとは男性の老人を蔑んだ呼び方で、それにクソを付けたいささか上品さを欠く表現がこれです。この場合、老齢であることはあまり関係なく、若くは40歳代でもクソじじぃと呼ぶに相応しい輩がいますし、もっと高齢になっても若々しくこれに該当しない紳士もたくさんいます。
 かく言う筆者も50歳を越えたじじぃです。最近は若々しい人が多くなり50歳代では老人と呼ぶには早すぎるのだそうですが、中年とも言い過ぎでしょう。まぁそんな感じの人もいますが、筆者のような白髪まみれのじじぃは、やっぱどう見てもじじぃです。
 人間は、経験した時間だけ老化が進むのは致し方ないのですが、実際に自分がじじぃになってみますと、むかしと比べて体力が落ちたとも、思考力が低下したとも思えません。最近、目が疲れやすくなったのは感じますが、メガネを変えたらまた良くなると思います。映画やテレビアニメも楽しいですし、生き物の飼育に関してもますます精力的で好奇心いっぱいです。やりたいこと楽しいことが山のようにありすぎて全然時間が足りません。
 同年代の人間と話しをしても楽しいことはあまりありません。50の声を聞くとガクッと体力が落ちたのがよく判るなんておっしゃってますが、それって40になった時も言ってましたぜ。もの覚えが悪くなった、外食は油っ濃くてかなわん、何を見てもおもしろくない、そんなことも10年間聞かされてきました。40代から同じような感じなのだから、50代になってもそんなに老化してないってことじゃん、良かったじゃん、と思うんですけどね。
 あとは若い人たちへの批判ですか。最近の若い奴は何を考えてるか解らん、とか軟弱な奴が増えたとか、けったいな言葉づかいしやがるとか。じじぃの方が何考えてるか解らんし。気まぐれで、話しがころころ変わるし、今言ったことも忘れるし、くだらない冗談を繰り返して自分ひとりで笑ってるし、相手の言葉をさえぎって話すし、総じて悲観的で、相手の話しをくだらないとか無駄だとか言うばかりだし。筆者は同年代や年上の人と話しの合う人間はあまりいません。若い人たちの話しの方がずっとよく理解できます。とくにオタク仲間とは、まるで友だち同士のような会話になります。アニメやフィギュアの話しに夢中になり、美味いもん食べに一緒に出かけます。世の中つらいこと、悲しいこと、頭に来ることもたくさんありますが、楽しいことや夢だってたくさんあるじゃないですか。
 まぁ、若いころは自分がこんなふうになるとは思っていませんでしたし、自分はいつまでアニメが好きでいられるのだろうなんて考えていたわけですが、実際にじじぃになってみると、人の気持ちなんて高校生の頃から何も変わらないってことに気づかされます。筆者はたぶんヨボヨボじじぃになっても視力と聴力が残っている限り、アニメを観続けます。美少女アニメを観に劇場にも足を運びます。
 じじぃになるとですね、いろんな経験を積んできた分だけ視野が広くなり、考え方が柔軟になります。若い頃には思いもつかなかった発想がスラスラ出て来て、文章を書いたりするのも楽しいです。去年もライトノベルを1本書きましたよ、350枚ほどのやつ。若い頃に自分は、いろんなことが無理だって思えたものですが、今は夢や希望に満ちあふれています。それは自分のことばかりではなくて、人間社会の未来に対してもです。
 なんか、自分の若さ自慢みたいになってしまいましたが、有名人なんかには筆者の親世代の現役アニメーターだとか、70歳に手が届くアクションスターなんかもいるわけで、知名度が高くない方でも、高齢でも現役でバリバリ働いている方はたくさんいます。筆者の周りには年寄りくさい同輩が多いものの、筆者が所属している全国ネットの文学サークルには、老齢になってから初めてパソコンに触れ、1年足らずのうちにブラインドタッチをマスターし、マシーンやインターネットに精通し、サークルの出した既刊を電子図書化してしまったという強者がいます。彼より20年も早くパソコンを始めた筆者が、今では彼に教えてもらっている始末です。

 で、クソじじぃの話しなのですが、むかしと比べたら高齢者がどんどん若返る現代においても、頑固で排他的で、公共意識が欠落した厄介者がたくさん生き残っています。
 いったい何が気に入らないのか知りませんが、いつも不機嫌で、溜め息を吐いたり、舌打ちしたり、ブツブツ言ったりとまったく落ち着きません。電車の中では3人分くらい座席を占有しますし、雑踏ではわざと他人に肩をぶつけて歩きます、それも女性やおとなしそうな人限定で。
 筆者は鉄道員で、現在は駅員をやっておりますが、クソじじぃの傍若無人ぶりにはあきれ果てます。若い駅員や女子職員に「おい、こら、電車1分も遅れとるやんけ」とわめき散らし、そこへ筆者のような年配者が「お客さん、どうされましたか」と声をかけると、とたんに卑屈な笑みを浮かべ、小声でぶつくさ言いながら去って行きます。笑みが不気味です。恥という言葉をクソじじぃは知りません。卑怯な行ないを恥ずかしいとも思わないのです。
 クソじじぃに酒が入ると、まったく手が付けられません。人間あれだけ恥知らずになれるものなのでしょうか。もはやヒトとして分類するのも疑問です。ヒトとは知性を持ち理性的に行動する生き物でしょう。理性のかけらもなく恥ずかしいという感情もないものをヒトと呼称して良いのでしょうか。それとも、彼らは精神を病むほどつらく悲しい経験をしてきて、ああなってしまったのでしょうか。

 クソじじぃは、見ているだけで腹立たしいですが、とくに若い人たちを一方的に批判したり小馬鹿にしたりするのは許せないですね。同世代の人間として情けないし恥ずかしいです。「最近の若いもんは……」という句は古今東西を問わず古い者の口を吐いて出る名言なのだそうですが、自分がじじぃになってみると、若い人たちは年配者に比べて素晴らしい人が多く感心させられます。若い頃は経験が少ない分だけ不安も多いし、視野も狭くなりがちかと思われるのですが、おおらかで寛大な心の持ち主もたくさんいます。筆者は今もひじょうに多くのことを若い人たちに教えてもらっています。そりゃ中には残念な若者も存在しますが、それが若者の代表的なパターンだと思って批判するのはマスコミとじじぃだけでしょう。
 じじぃたちが自分の身勝手を棚上げして若者を批判したりバカにしたりするのを見ると、本当に残念な気持ちになります。
 現代のじじぃどもは、高度経済成長期をぬくぬくと生きてきて、利己的な考えで過当競争と格差社会と環境破壊を産み出し、若い世代に多大な借金を押しつけて来ました。じじぃの多くはろくな貢献もせずに高給をもらい、若い人たちは重労働低賃金に苦しんでいます。この状況でなお若い人たちを批判するじじぃの身勝手には本当に腹が立ちます。
 と言いつつ、筆者も経済成長期の恩恵を存分に被ってきた幸せ者のひとりです。立派なことを言うなら、今の暮らしを手放してホームレスにでもなれと言われそうですが、そうしたところでそれも偽善に過ぎないでしょう。筆者のような万年平社員が投げ出せる財産なんてたかが知れていますし、同世代の同僚と比べると低賃金で働いている分だけ少しは上品でしょ?
 何もできないクセに若者批判はやめてもらいたい。いいえちがいますね、労働運動等で微力でもできることはあるはずです。それもやりたがらずに、弱者批判だけをするのは恥ずべきことだと思います。
 「おれたちの時代は終わった、これからはお前たちの時代だ。お前たちがもっと声を上げないででどうする」労働運動に際して、そんなことを若者に言うじじぃがいました。これから先、労働者の処遇が良くならなくても、自分たちは後がないからそれでも構わないが、今後も長く会社勤めをする若い人たちにはもっと頑張ってほしいとも。一見若者思いの正論に聞こえますが、もはや後先がないじじぃこそ怖いものなしなのですから、率先して運動に参加すべきではないでしょうか。若い人たちに範を示してから隠居するなりいなくなるなりすべきでしょう。
 ……なんか、自分はちゃんとしてるみたいな話しになってしまいましたが、筆者も他人を批判できるほどご立派な人間ではございません。労働運動にもそれなりに参加してまいりましたが、もっと真剣に取り組んでいる人たちに比べたら、なんにも貢献していません。
 本項で言いたかったことは、自分が実際にじじぃになってみて、気持ちや感性が若い頃と少しも変わらないのを実感していること、若い人たちを批判する気持ちにはなれないこと、むしろ若い人たちに多くを学び、感動をいただき感謝していること、じじぃが若い人たちを批判するには及ばないぞ、ってことです。
 まぁそれでも他人を批判したがるのが人間ってものなのかも知れませんが。筆者がじじぃを批判するのも結局は同じことですね。
 ただ、社会ではせめてお行儀よく、人の邪魔にならず、迷惑もかけないように行動すべきです。自分の立場が強ければ横柄になり、会社では権力に従順なのも見苦しいです。恥ずかしいです。クソじじぃには、周りから嫌われたいという欲求でもあるのでしょうか。ああなる意味が解りません。大きな病気や悲運のせいで心がすさんでしまった人もいるでしょう。でも、普通の暮らしをまっとうできているのにクソじじぃに成り下がっている輩も大勢います。
 いったい何が彼らをそうさせるのでしょう。そんなに世の中が気に食わないのなら、自室に引きこもったらどうですか。身勝手で傍若無人なクソじじぃさえいなければ、世の中はずいぶん快適になると思うのですが。

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