ニホンカナヘビ
2019/05/27
日本固有種で日本全土で不通に見られ、南方の島々にも生息が確認されているところがあるようです。我々がよく見かけるトカゲと言えば本種とニホントカゲですが、筆者の経験では本種は平地に、ニホントカゲはどちらかというと山間に多い気がします。もちろん両者とも山にも平野部にもいますけど。
うちは山間なので平素目にするのはもっぱらニホントカゲで、カナヘビ君はひじょうに久しぶりです。
生き物仲間の、なまものがかりさんがとっ捕まえてきた子で、奈良県産です。目にするのがあまりにも久しぶりで、最初はどなたか判らないほどでした。むかし平地に住んでた頃にはよく見かけたんですけどね。
なまものがかりさんが、ペアであろう個体を選別して譲ってくださいました。左の子がメスかな。ケージに入れて水をスプレーしてやると、ケージの側面についた水滴をせっせと舐めていました。
ちょっと狭いですが、しばらくはこのケージで飼います。温室内の比較的明るいところにケージを置きます。日中は日向ぼっこをすると思われます。夜間はシェルターの下に潜り込んで眠るはずです。夏場はケージ内に温度勾配を設けられるほどの大きなものにしてやらないと弱ってしまうでしょうね。
しばらくの間はここで、雌雄仲良くなってもらいます。木片は日中は日光浴台に、夜間はシェルターになります。
カナヘビはトカゲ科の仲間と形態も生態も似ていますが、表面がなめらかではなく、ちょっとプレートトカゲ風です。長い尻尾もざらざらしています。この尻尾で体を支えて、ケージの壁面を乗り越えようとします。壁面を登ることはできません。
エサはレッドローチの小さめのものをばらまいてやればよいでしょう。たまにはカルシウム剤をまぶしてやれば良いかと。人工飼料を食べるようになるとも聞きます。そのうちドッグフード与えてみましょうか。ワラジムシやダンゴムシも良いエサになりますね。
むかし、弟がまだ小学生だった頃に、飼育下で繁殖させたことがあります。孵化した幼体は上手く飼えそうにないので庭に放ちました。数年間は庭に居ついていました。植木の葉上で日光浴する姿をよく見かけたものです。人に慣れないまでもあまり怖がらないていどにはなりました。
飼育下でどれくらい馴化してくれるか楽しみです。与えたエサはちゃんと食べています。飼い始めて2週間ほどになりますが、最近はケージのフタを開けてもバタつかないていどになりました。