1_萌萌虫雑記帳.png

クワキジラミ

2019/06/11


 筆者の生活圏内の、去年なぜだか枯れてしまったクワの木が、今年は復活していたので、ここではお馴染みの(ただし年々数が減っている)イセリアカイガラムシでも久しぶりに観察しようと思い、しげしげと枝葉を観察してみました。そろそろ観られる季節ですよね。ところが、彼らを見つけることはできなくて、代わりに別の虫が大繁殖していました。

1

 細枝が白い糸状のもので被われており、そこにヨコバイのような形態の微細な虫がたくさん並んでいます。同じ半翅目の昆虫のようですが、カイガラムシではないです。

2

 グンバイ、ウンカ、キジラミ、そのあたりをネットで検索したところ、クワキジラミであることが判りました。これは成虫の群れです。

3

 少々の衝撃では動こうとしません。吸汁に没頭しているのでしょうか。

4

 糸状物質がより顕著になっているところがあります。これは幼虫が分泌する蝋(ろう)質の糸だということなので、この辺りには幼虫が繁殖しているようですね。

5

 幼虫たちは自分の何倍もの蝋状物質を分泌します。これがいったい何のためのものかは不明ですが、身を守るためのものであるとしたら、かえって目立ちます。もっとも捕食者がこれを見たらクモの巣か何かと思って近づかないかもですが。

6

 白い糸はじっと見ているとゆっくりと動いていたりします。生きた糸って感じです。

7

 これはなかなかすごいですね。でもこんなになっても植物にはあまりダメージは与えないと聞きます。見た目は悪いですけど。

8

 クワの果実にも糸がからんでいます。実も幼虫たちにはごちそうなのでしょう。

9

 ナナホシテントウが糸にまかれて死んでいます。キジラミを食ってやろうとして糸にからめとられてしまい、逆にキジラミたちの餌食になったのでしょうか。キジラミが動物質を吸汁するかどうかは解りませんが、同じ半翅目のカメムシの仲間が時として虫の体液を吸うことは、実際に観察して知っています。

0

 葉の裏側にもたかっていますね。こちらは枝上ほど過密にはなっておらず、個体の形状が伺えます。個々の白い糸は何となく虫の形をしているでしょ?

1

 ズームアップしてみると、よく目立つ成虫と、翅芽のある終令幼虫の姿が見えます。残念ながらこの写真では終令幼虫なのか、その抜け殻なのかよく判らないですね。

12

 若令幼虫たちと新成虫。羽化して間もない成虫は白っぽい色をしています。写真中もっとも上にいるのがそれ。
 成虫は次第に色づいて明るい黄緑になります。成虫はそれほど長生きするとは思いませんが、越冬形態は成虫で、茶色い体色をしているそうです。おそらく年に何度か発生して、秋型の成虫が越冬するのでしょう。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

索引


目次

スネさん リーザさん けもの 庭虫
雑虫 クモ 直翅系 半翅系 膜翅系 鱗翅系 鞘翅目 毒虫 魚たち 無脊椎
両生類 カメたち 絶滅動物 くさばな 庭草 雑草 高山植物 飼育と観察 ヒト □飼育動物データ




1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES


Amazon Kindle 電子出版のご案内
cover.jpg


★講読には
Kindle 読書アプリ
が必要です。



sijn.jpg




つTw.jpg
★ 2019年5月からツイッター始めました。





recent comment

recent trackback

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM