コシビロダンゴムシの一種
2019/06/16
先月末、石垣島から届いた小さなダンゴムシです。体長はせいぜい6?7mmくらいでしょうか、飼育を始めて3週間ほどになりますが、それから成長した様子はないのでこれで成虫なのでしょう。こんな小さなダンゴムシは見たことがありません。
石垣島の採集者によりますと、採れる数はひじょうに少なくて、フチゾリネッタイコシビロダンゴムシの10分の1ていどとのことです。
小さいうえに動きが緩慢で、シロワラジムシを思い起こさせます。ご本人はせっせと歩いているつもりでも、コンパスの短さから緩慢な動きにみえるのでしょうか。
けっこう神経質でもあり、丸くなるとなかなか伸びません。
中央の帯状の紋は、黒い外縁に真ん中が赤くなるというかなりおしゃれなものですが、実物はひじょうに小さいので肉眼ではこの美しさが判りません。
よく見ると、肢は白く、触角が黄色です。これで大型の虫だったらひじょうに鮮やかな虫なのでしょうが。
可愛いでしょ?
採集者はおそらく未登録のダンゴムシだとおっしゃっていました。もしそうなら採集者の名を冠した種名を付けなければなりません。
あまりにも小さいので、小さなプリンカップで飼っています。カトルボーンを皿代わりにその上にドッグフードを置いています。この小さな虫は乾燥が大敵となるでしょうから、通気口は小さな穴を開けているだけです。
筆者にとってダンゴムシは、ワラジムシよりも強敵でなかなか思うように繁殖しないケースが多いのですが、この虫も繁殖は容易ではなさそうです。それにこれから夏場の管理が難しくなるでしょう。通気性をもっと高くし、湿度も保つ方法を考えなければなりません。