クロウリハムシ
2019/06/22
この虫にはなぜだか妙な不縁があります。中高生の頃、甲虫の標本集めに血眼になっていた頃、福井県の祖母の家の畑でウリハムシはたくさん見つけたのですが、本種にはなかなかお目にかかれませんでした。ようやく見つけても逃げられてしまったりと、なかなか入手できないもどかしい虫だったのです、筆者にとって。
ここ数年、クズの葉上で見かけることが何度かあったのですが、いつも逃げられてしまいます。最近では採集する気はなくて写真を撮りたいだけなのですが、なかなか撮らせてくれません。なんなんでしょうね。
この度ようやく撮れた写真がこれ、逃げ遅れてひっくり返ってジタバタしているところです。
あの逃げ足の速い虫が、しばらく仰向けのままもがいていました。いやいやいや、腹面ばかり撮らせていただいても……。
とりあえずパシャパシャとシャッターを切っているうちに次に撮れたのが、起き上がろうとする横向きの写真。
で、かろうじて撮れた背面写真がこれ。なんじゃこれ。ちゃんと歩いてるか立ってるかしているものは1枚も撮れませんでした。いずれも激しい手振れかピンボケで、けっきょく逃げられてしまいました。
まぁ、はからずも背面・側面・腹面写真が撮れたので良しとするか。
クズの葉についていた食痕。これって本種のトレンチ行動によるものだと思うのですが。本種や近縁のウリハムシは、葉を円形に傷つけ、その中を食べるという独特の行動をするらしいですよ。その意味は筆者にはあまりよく解りませんが。
ただ、本種がクズの葉を食べるという情報は聞かないのでちがう可能性もあります。でもこの辺りでしばしばお目にかかりますし、他に彼らが食べそうな葉は近くにはありません。
ともあれ、どうにかクロウリハムシの写真を手に入れましたが、今度はウリハムシが見当たりません。そういえばまったく見ないなぁ、どこいっちまったんだろう。
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