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スポーツのこと

2014/03/13


 昆虫少年だった筆者は、幼少の頃からスポーツというものが好きではありませんでした。バレーボールの試合など、大きなボールを近距離で相手に叩きつけるなど、見ていて怖かったです。そのくせプロレスの試合は父と一緒に嬉々としてテレビで見ていましたし、ボクシングや空手もカッコイイなぁと思えました。もっとも自分が格闘家になるなんて絶対にありえませんでしたが。
 球技は苦手でしたが、出歩くことは嫌いではなく、小学生になるとすぐに自転車に乗るようになりました。自転車は筆者の幼少の頃からの愛機でして、この素晴らしい乗物は筆者を遠くの世界にまで運んでくれました。大人になってからはスポーツサイクルを手に入れ、通勤や旅行に活用しました。
 小中高と学校時代の体育の授業は苦痛でした。各種球技にマット運動、水泳、どれも苦痛でした。体育祭へ向けての連日の練習など、刑務所にでも放り込まれた思いでした。屈辱的な時間が過ぎるのをひたすら耐えるだけが体育の授業でした。高校は進学校でしたが、体育の成績も進学査定の対象であると聞かされ、大学はあきらめるしかないなと思いました。そうなると体育以外の授業も無駄なので、読書や映画、同人誌作りに尽力するようになり、学力は低下の一途をたどりました。
 社会人になってからもスポーツに目覚めることはありませんでしたが、サイクリングや山歩きは子供の頃からの延長で続いていました。より遠くより高くを目指しました。
 オリンピックや野球の中継で、種々のスポーツの試合を見てまいりました。自ら進んで観戦することはほとんどありませんでしたが、見るとけっこう楽しめます。野球のルールは一通り覚え、一頃はプロ野球のペナントレースの行方を興味を持って見ていたこともあります。多くの球技が相手エリアまたはゴールにボールを叩き込む競技であるのに対し、野球は投手の球を打ち返し、守備が返球する前に進塁するという他とはかなり異質なもので、そのユニークさに感銘を覚えました。
 高校卒業の後すぐに自動車の運転免許を取得しましたが、モータースポーツには心を揺さぶられました。球技には体の反応が追いつかないものの、車の運転は面白く、親に初めて買ってもらった軽自動車以外2台目以降はずっとスポーツカーを愛用してまいりました。自転車通勤よりもはるかに多く車通勤を続け、車の操縦はかなり上達しました。
 鉄道会社に就職して4年間の駅員生活のあと、乗務員になって27年ばかり電車に乗ってまいりましたが、電車の操縦はしばらくすると飽きましたね。車に比べると行動の自由度が低すぎます。その乗務員生活において、筆者はどうしたことかスポーツに目覚め、会社のテニス部と陸上同好会のようなものに入部しました。後者は誘われてお試しに入ってみたのですが、前者は自ら進んで入部しました。
 スポーツでもとくに球技が苦手な筆者は、テニス部ではひたすら赤恥をかいて過ごしました。最初は近距離からそっと放ってもらった球を空振りして、周りを笑わせていました。それでも年数を重ねるうちに何とか試合ができるようになり、面白みもわいてきました。会社のテニス部はかなり技術的にレベルが高くて、ABCの3つのランクに区分されていましたが、何年もかかってひじょうに遅ればせながらCクラスで優勝してBクラスに上がった喜びはとても大きかったです。次の判定試合であっさりCクラスに転落しましたけども。
 10年以上続いたテニス部生活では、強化練習合宿や対外試合といったいろんな経験をさせてもらいました。一頃はテニスが面白くて通常の練習日以外にも自主練習に励み、日夜スポーツに明け暮れるようなこともありました。鉄道の乗務員は変速勤務なので、仕事の前後に練習を入れることもできました。
 それでも、あとから入部してくる後輩に次々と技術で追い越され、ある時、後輩から「何が楽しくてテニスをやっているのか」というような質問をされたことがありました。インドア派の筆者が、似合わないユニフォームを着て無様にラケットを振り回す様は、スポーツマンには不思議な光景に映ったのでしょう。べつに特別な答えを用意していたわけじゃありませんが、筆者は「スポーツが苦手だからとそれから逃げてたら、人として経験できることの半分を失って損するんじゃないかって思ったもので」みたいなことを答えました。するとそれが彼の琴線に触れたようで、ちょっぴり感動していただけたようです。「苦手なことに挑戦するって、なかなかできないですよね。尊敬します」なんて言われてしまいました。

 それから阪神大震災がありまして、車内の労組の文芸サークルの編集をしていたこともあって、震災特集なんかで忙しくなり、そのままテニスからは遠のいてしまい、今はまったくラケットを握らなくなってしまいましたが、やはりテニスはやっていて良かったと思います。筆者みたいな不相応の者が参加することで周りにいらだちや迷惑を振りまいてしまったかもしれませんが、さまざまな恥ずかしい思い出が山盛りですが、後悔はないです。数年前から体力維持のためにスポーツジムに通い始めたのも、テニスの経験があったからこそです。この年までスポーツと無縁で過ごしてきたとしたら、今頃は成人病まみれのじじぃになっていたかもです。
 あと数年して企業定年を迎えたあとは、体力強化のためにもう少しトレーニングを増やしたり、有酸素運動を加えたりしていです。それとスポーツカーの操縦にも励みたい。
 現在の駅員の24時間勤務は、生活のゆとりがなさすぎます。日本人の平均的な労働時間は週に40〜45時間ていどでしょう。駅員は週に72時間拘束されますから、非番には生き物の世話をしたり、ブログを書いたり、映画を観たりが精一杯で、スポーツジムにもあまり長くは行けないです。短時間行くだけでも非番の午前中はつぶれますから。
 筆者のようなオタク人間には、スポーツが苦手な人が少なくないと思いますが、苦手なことにあえて挑むのも良い経験になりますし、またちがった人間関係が膨らみます。美男子ならぬ身では、どうせ生きてることが恥なので、苦手なことにも首を突っ込んで恥の上塗りをしましょう。恥をかいた分だけいろいろ学べるってもんですよ。恥万歳、恥最高。恥をかいて得をとりましょう。

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