ニホンアマガエル9
2019/07/19
たいへんです。アマガエル大発生です。7月13日に福井の越前地方に行った時のことです。そこには嫁さんの実家があります。この大発生の状況を現地の言葉で再現すると、「今年はえれぇカエル多いのぅ」「ほやって、もつけねぇったって、踏んでまうんにゃざ」となります。
現着するととりあえずご先祖様のお墓参りです。畑のあぜ道を多数のアマガエルが跳ねています。農作物にもアマガエル。畑の地表にはツチガエルが多いのですが、今年はアマガエルの独壇場です。
あぜ道を跳ねているカエルは撮りにくいので、作物に止まっているものにスマホを近づけます。
墓石に貼りついている子。
墓石を撮ったら変なものが写るとの息子の忠告も聞かず、撮ってみるとこんなものが。可愛らしいですね。
アマガエルはその名前とは裏腹にひじょうに乾燥に強いカエルです。トノサマやショックンと同じ感覚で飼ってはいけまへん。
これはナスの葉ですね。こうして葉上で虫の飛来を待つクモのような暮らしをしています。
あぜ道をツチガエルのように跳ねている子たちは、コオロギの幼虫でも当てにしているのでしょう。
わずかながらトノサマガエルやツチガエルもいました。この子はトノサマの指先サイズですね。
嫁さんの実家の大きく育ったトノサマ。ここいらのアマガエルにとっては天敵です。トノサマはあまり長く乾いたところに留まらないとは思うのですが。
家の壁にもあちこちに貼り付いています。ヤモリですか? クモになったりヤモリになったり忙しいことですが、まちがっても池に浮かぶスイレンの葉上にいたりはしないのです。水面を泳いで魚のエサになるなんてごめんこうむりたいのです。
家の中からだとガラスに貼り付いている子にも遭遇します。外だとあんなに警戒しているくせに、ガラス越しだと警戒心が下がります。透明の壁を越えて人間が迫ってくることはないと知っているようです。
家の中に飛び込んでくるのもアマガエルです。家中でも虫は見つけられますし。しかしながら過度に湿度を嫌う環境はさすがに長居は無用ですね。とっ捕まえて外へ放してやりましょう。
杭の上のカエル。平地のように機敏に動けないようで、スマホをかなり近づけることができます。
車のワイパーに乗っているカエル。動かしてあげようか? 絶叫マシーン好きとか?
夜になると田んぼのトノサマガエルたちが合唱を始めました。それが終わって深夜、庭のそこここでアマガエルたちが合唱とは言い難いですが、啼き始めました。田舎の夜が静かだなんてのは根も葉もない都市伝説いや田舎伝説です。