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オオミノガ

2019/08/14


 先日、うちの近くの林でミノムシを見つけました。筆者が子供の頃はミノムシはそこら中にいて良き遊び相手でした。しかしながら、1990年代に中国大陸からやって来たオオミノガヤドリバエの蔓延により、オオミノガは全国的に主として大きなダメージを受け、絶滅してしまうのではないかとも言われました。その後は筆者もミノムシを見かけることがなくなり、何十年ぶりの再開となりました。大雑把な探索で1は個体以上を見つけることはできませんでしたが、1匹でも生きたミノムシに出会えたことは大いなる喜びです。

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 ミノムシにもいくつかの種類がありますが、オオミノガはもっとも身近で普通の種です。幼虫は口から糸を吐いて手近な葉や小枝をまとめ上げて蓑(みの)を作り、その中で暮らしています。加令ごとに体に合ったサイズの蓑を作り直さねばまりません。

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 矢印のところに頭が見えます。蓑の中に入ったまま頭だけ出して葉を食べたり移動したりすることができます。口から吐く糸は蓑を作るだけでなく、移動の際に体を固定するのにも役立っていると思われます。

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 観察のために持ち帰りました。仕事だったので持ち帰りに1日以上かかってしまいましたが、その間に多数の糞が生じ、たまたま蓑にくっついていた葉が食べられた痕がありました。

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 蓑を裏から見たところ。このように大きな葉を巻き込んで蓑を作っているのは初めて見ました。葉がかなり食べられています。

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 蓑の底部。写真では判りませんが、底抜けになっていて糞を外に出すことができます。

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 蓑の上端部。これも写真では見えませんが頭や肢を出す穴があります。冬期は幼虫で越冬し、穴をふさぎ糸で小枝に蓑ごとぶら下がります。蓑はひじょうに強固に枝に固定されます。

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 ハサミを入れ、蓑を裂いてみました。ミノムシがいましたよ。いや、なつかしいですね。

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 プリプリとよく太った幼虫です。壊滅的な打撃の後も、今日まで子孫をつないできました。

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 小さく刻んだ色紙の中に幼虫を投じます。子供の頃にやった遊びの再現です。このまま小箱に入れてフタをし、暗くしておきます。

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 ミノムシは枝葉に限らず、手近なものを利用して蓑を作ります。

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 蓑が完成すれば、この頭と小さな肢だけを蓑から出して移動します。たまに糸で空中にぶら下がってしまうこともありますが、蓑は手放しません。

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 数時間後、フタを開けるとミノムシはどこかへ行ってしまいましたよ。

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 色紙をつまみあげると、糸でつながってずるずるとついてきます。

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 多数の色紙がこんなふうにつながっていました。

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 色紙で作った蓑です。

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 ミノムシが収まるところは糸で袋状になっています。

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 蓑を裏返してみると、上端部分に色紙がかじられた痕があります。

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 かじられた部分のズームアップ。食べた?

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 色紙蓑を暴いてみました。まだしっかりとした袋はできておらず、たやすく裂くことができました。

 貴重なミノムシは棲んでいた場所に返してやります。オオミノガヤドリバエは宿主のオオミノガの減少と、オオミノガヤドリバエに寄生するハチ、それを捕食するクモなどにより数が減っていったと思われます。今後再びミノムシが増えてゆき、子供たちの遊び相手になればいいなと思います。

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