エクスパンサスフチゾリオオワラジムシ3
2019/08/18
去年から飼い始めた大型で美しい本種も、ようやく繁殖が軌道に乗ってきました。採餌もそれほど積極でなく成長もあまり早くないので、飼育下での繁殖は困難なのかと思っていましたが、なんとか繁殖に成功しました。
これは今年の6月下旬頃の写真です。矢印のところに幼虫が見えます。この頃はじっくり観察して1〜2頭の幼虫を見つけるのがやっとといった状況でした。
幼虫のズームアップ。拡大写真で気づいたのですが、目が赤くないですか? 体色も白いし。アルビノの誕生でしょうか。
腐葉土上の幼虫たち。アルビノではなくても幼虫たちは白っぽいです。背中の中央が筋状に黒ずんでいるのは採餌している証拠ですね。
7月中旬頃の写真。早期に生まれた幼虫たちはずいぶん大きくなっています。そして新たな幼虫も誕生しています。
幼虫2頭の拡大図。肉眼では、採餌後(左)未採餌(右)に思えたのですが、写真では右がアルビノに見えます。左もより成長した個体のような色はまだ出ていません。
8月に入ると、充分に成長した幼虫がかなり目立ってきました。
クズの乾燥葉は多種と同じように食べますが、大きな体のわりには食べつくすまでには至っていません。
成長して色づいてきた幼虫たちですが、最右の個体はサイズは大きいものの色が出ていません。その左側の群れに中に1頭毛色のちがう個体が混ざっていますが、これは飼育中のユウレイワラジムシがメンテナンス中に混入してしまったものでしょう。エクスパンサスの群れの中でもこの洞窟ワラジムシは問題なく暮らしているようです。ということは、両者の混成飼育は可能ということですね。これは確かめて、うまくゆけばケージと筆者の労力削減を実現せねばなりません。