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ニシキオオワラジムシ5

2019/09/27


 ハナダカダンゴムシと混成飼育するようになってから繁殖しなくなってしまったのですが、8月下旬からは単一飼育に戻しました。あれから1ヶ月いまだに繁殖に至っていません。

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 考えてみればハナダカに比べると本種は3倍ほどの体長があり、孵化直後の幼虫もかなり大きいので、ハナダカに幼虫を食べられてしまったと考えるのには無理があります。ハナダカが増殖中という環境が本種に何らかの悪影響をもたらしたのでしょうか。この環境ではハナダカに繁栄を譲り、自らは衰退する道を選んだのでしょうか。

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 生物種が衰退の道を選ぶという考え方は、聞いたことがありませんが、自然界においても前時代は大繁栄していた種が環境の変化に応じて急激に衰退に向かうということは実際にあることです。それを生存競争の勝ち負けで説明する方がほとんどですが、筆者はそのようにして種が入れ替わることも生態系の環境の変化に対しる適応だと考えています。
 ですから、飼育下でこれまで繁栄していたものが異種混成を機に衰退することで、新たな環境を構築しようとする、そんな考えは世間的には受け入れがたいのでしょうが、研究に際してはあらゆる可能性を考慮してみるべきでしょう。

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 で、混成から単一飼育に戻して1ヶ月、ひとたび衰退を決めた個体群が再び繁栄を取り戻すことはないのでしょうか。今後もこのまま観察を続けます。
 もちろん、混成を始めて繁殖が断たれたのが単なる偶然だった可能性もあります。しかしたくさんいた小さな幼虫までいなくなってしまったのは、親に食われたからでしょう。そして食ったのはハナダカよりもむしろ本種の親ではないかと思います。だとしたらこれは生物間の競争だけでは説明できません。自ら衰退を招いて繁栄を多種に譲り、生態系を維持しようとした、それもひとつの可能性として記録に留めておきます。

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