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スミレ

2014/04/08


 春は黄砂や花粉症がつらいけれど、様々な花が咲いて町や野山が色づきます。筆者が住んでいるところには徒歩圏内に桜の名所がありますが、そこまで行かなくてもご近所はサクラやモクレンがたくさん咲いて見事です。ただ、筆者は幼少の頃から虫を追いかけていた関係で、大きな木を見上げるよりも、目線近くや足元の草花を見降ろすくせがあるというか、目立たない小さな花に馴染みがあります。
 いわゆる下草といわれる植物たちが咲かせる花もなかなか可愛いものです。そして下草の花の中でスミレは、有名だけどなかなか巡り合えないということで、筆者の中で点数が高い花です。



 なかなか巡り合えないその花が、筆者の家から数分の道端に咲いていました。歩道の縁石とアスファルトの間から顔を覗かせるさまは、雑草そのものですが、スミレ色の花は間違いなくスミレです。



 以前に近くの山にハイキングに出かけた際、山の斜面に群生しているのを見かけ、昨日行ってみたのですが、スミレではありませんでした。スミレ属の植物かも知れませんが、花の色も葉の形状もちがっていました。
 スミレはいないものかと探し回るうちに、土手状になった農道で1株だけ見つけることができました。それが上および下の写真です。



 花を正面からクローズアップしてみましょ(下写真)。基本的に花は下を向いているのでその中心は正面からは見えません。上部の花弁が上にそり上がっています。



 山から出て交通量のそこそこ多い県道に出たところで、複数のスミレを見つけました。筆者のご近所のスミレのように歩道にニョッキリ突き出ています。



 山深いところよりも、都会よりの場所に多いのは意外と言えばそうなのですが、このことからスミレは肥沃な土壌よりも乾燥した土地を好むことが判ります。
 筆者が務める鉄道会社の電車の車庫でも、多数のスミレを見かけました。ほぼ群生状態でした。線路には排水のために軌条の下にバラス(砂利)を敷いていますが、高速走行を想定しない車庫線ではバラスの盛りが浅く、土がけっこう露出しています。この乾いた土地柄がスミレに適しているようです。

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