ハマダンゴムシ3
2019/12/31
ハマダンゴムシ千葉産編です。熊本産のものと同時に飼育中ですが、ケージは別々で、こちらはサンゴ砂オンリーの飼育環境にしています。砂質に関しては問題ないようですが、サンゴ砂には物理的な問題がありました。そしてこれがひじょうに難儀なのです。
砂の中に穿孔中のハマダンゴムシたち。サンゴ砂に問題がない間はこうして普通に暮らしています。
地表にはたくさんの穴が開いていて、彼らが夜間に地表に出てくる様子が伺えます。
水没しました。以前にも同じことがあり、その際にはスポイトで砂中の水を吸い取ったのですが、それから加水していないにも関わらず、またまた水没事件発生です。
地表に溜まった水の中で呆然としているハマダンゴムシ。陸棲種であればこの状態はひじょうに危険です。
砂が水で埋まっているので、虫たちは昼間でも潜ることができずにいます。
彼らは陸棲種とちがってけっこう長い時間水の中にいても平気なようです。
ケージの側面から見ると、砂の中ほどから底にかけて色が黒ずんでいる箇所がありました。そこに虫が1頭いるようです。完全に水中です。砂が変色しているのは、虫が何かを吐き出したのでしょうか。だとしたらかなり大量に吐出しています。掘り起こしてみるとそこにいた虫は元気にしていました。
2度の水没でサンゴ砂のみの飼育環境は使えないと判断しましたので、千葉産も熊本産のケージに収容することにしました。ここは底にサンゴ砂を敷き、その上に砂浜の砂を敷いています。この状態で砂が水没するようなことは起きていません。
新しい環境ですぐに穿孔を始めました。
ハマワラジムシは、なかなか頑健で思ったよりも飼いやすい虫だと感じました。しかしながら、あまり採餌せず次第に衰弱してゆくのではないかという心配は消えません。もっとも現在の飼育温度は10℃そこそこといったところなので、採餌が進まないのは低温のせいなのかもしれないですが。引き続き現状を維持し、見守ってゆきます。
- 雑虫
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ハマダンゴムシですが、夜間多発地に行くとアザミの花茎や古い葉に特に良く群がっている光景をよく目にします。
飼育したことはありませんが他種のダンゴムシ類に比べ食性が植物質寄りな気がします。
長期飼育は難しいと聞きますが頑張ってください。