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スズラン

2014/04/26


 うちの家の裏の一角にアジサイと共に棲息してます。これは筆者が独身時代に北海道旅行の手土産に買って帰り、家の庭に植えたものです。20年以上を大阪府下の都会で暮らし、現在の山岳地に来てからでも10年になります。
 最初は小さな1株の苗で、それでも白い可愛らしい花をつけていました。それを地植えしておいたら増えたわけです。思い出深い植物ではありますが、大阪にいた頃より現在の方が元気でよく増えています。



 寒い季節はこんな感じです。半年以上こんなですね。今年も20日過ぎまでこんなでしたから、もしかして芽が出ないのかと心配しました。



 数日前、発芽を確認したのですが、それからは日増しにどんどん大きくなります。まるで竹の子のような急成長ぶりです。



 発芽して少しすると、ツボミも目立ってきます。まだ葉も開いていません。これを見ると、今年もあの可愛い花が見られると一安心ってわけです。



 白い茎が伸びて来ました。それぞれの花は最初はくっついてますが、この白い茎に乗っかって孤立してゆきます。



 毎日見る度に芽が成長しています。数もどんどん増えます。



 ここからは去年の5月の写真になります。たくさんの葉が開きました。もう地面も見えません。左側にはお隣さんのアジサイも頑張ってます。



 スズランの花はほんと可愛いですね。白い風鈴みたいです。緑の大きな葉の間で、白がよく映えます。



 花茎は高く伸びないので、花はともすれば大きな葉に隠れてしまいます。それがまた慎みがあって可憐というか、萌えます。



 地面に這うようにして花を見上げてみましょう。黄色い雄しべが見えます。ムスカリもそうですが、下を向いている花ってけっこうありますよね。花が虫に受粉を委ねることは広く知られていますが、こうした下向きの花は、アリンコのうように下から登ってくる虫を当てにしているのでしょうか。でもスズランの場合、細い柄でぶら下がっているので、下から這い上がるのは一苦労です。はやり飛んでくる虫の方が花に近づきやすいです。だったら上を向けばいいところですが、小さなシャイな虫がお客さんの場合は、下向きの方が好都合なのかもです。
 細い柄で茎から孤立してぶら下がる花は、アリやカマキリの幼虫といった小さな捕食動物を近寄りがたくし、気の弱い小虫たちが安心して滞在できる環境を提供できるのかもしれませんね。



 このピンぼけ写真は、ピンぼけゆえになんか幻想的な感じがしませんか? 妖精でも飛び出して来そうです。花は独特の香りを持ちますが、じつは有毒です。花に限らず葉っぱとて食せば嘔吐、目眩、心不全、最悪の場合は死に見舞われます。うまそうな葉っぱですけどね。どうりで虫による食害がないわけです。また、スズランという名ですがラン科ではなくクサスギカズラ科に属し、ランの仲間とは無縁です。



 花の時期は長くはなくて、夏までにはほとんど終わってしまいます。そして秋には枯れ、やがて地下茎を残して地上から姿を消します。
 北海道の花として有名ですが、園芸品として出回っているものの多くはドイツスズランだそうです。筆者は、北海道で買ったのだから国産種だぜ、と言いたいところですが、実際はどうなのか不明です。

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