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ジャコウアゲハ3

2014/05/03


 2頭目の羽化の様子です。前回は、尾端と胸部2点に糸が残っていて、それを利用して小枝に固定していたものですが、今回の個体は胸部の糸がなかったので裁縫の糸を回して固定していたものです。



 前回(一昨日)は、3時に起きて観察しようとして羽化の瞬間が観れなかったので、今回は2時半に起きました。まだ蛹のままでしたが、3時前になってようやく羽化を開始しました。



 成虫にとって殻を突き破るのはとても簡単なようでした。一瞬で殻を破り、六肢で枝につかまりました。



 それから数分は触角や口吻を動かしているだけで、じっとしたままです。



 身をよじるようにして羽化を再開しますが、ここで問題が生じました。胸部に回した糸は羽化の妨げにはならなかったものの、小枝が短かったために足場がなく、腹部を蛹から思うように引き出せません。



 手を差し伸べてやることにしました。指を近づけると、ためらうことなくそれにつかまって、指を登り始めました。あっけなく尾端が蛹をクリアし、羽化が完了です。



 六肢の力はけっこう強く、筆者の指から離れようとしません。



 蛹の殻につかまさせてやり、体をしっかりと支えることができると、そのまま動かなくなりました。



 くしゃくしゃの翅が少しずつ伸びて行きます。腹部と翅の長さを比べると、写真でもまだ翅が小さいことが判りますね。



 翅はあっという間に伸びてしまい、ご覧のように腹部の数倍の長さになりました。でもまだくしゃくしゃのままで、ここからが少し時間がかかります。



 後翅のオレンジの模様がよく見えますね。後翅の内側にそれよりも大きな前翅が見えます。



 頭部のクローズアップです。複眼の光を反射している部分だけ水色に見えます。



 翅がきれいに伸びて固まるのを待っている状態ですが、時折ゆっくりと半分くらいまで翅を開いて、またゆっくりと閉じるのを繰り返すのは、体液が翅脈に流れ込むのを促しているのでしょうか。



 机の上です。後ろの方に羽化をひかえた蛹たちが並んでいます。羽化中の成虫を、その列から枝ごと抜いてプラケースの内側にセロハンテープで留めました。観察を終えたらプラケースのフタを閉め、朝になったら飼育用の大きなケースに移すことにします。



 羽化をひかえた蛹たちには、今回の教訓を活かして足場を作ってやることにしました。蛹たちの頭上に熱帯魚のフィルターに用いるウールマットを貼り付けました。これで羽化した成虫はウールマットを足掛かりに体を蛹から引き出すことができるでしょう。



 そうこうしているうちに、羽化した成虫が翅を大きく開いていました。尾端から水で薄めたイチゴジャムのような体液を排出しました。前翅はきれいに形が整いましたが、後翅の先端がまだ完全に伸びきっていません。羽化を開始してそろそろ30分です。観察はこれくらいにして、プラケースのフタを閉じて寝ることにしましょう。おやすみなさい。

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