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ヤマカガシ

2014/05/09


 国内で普通に見られるヘビです。ナミヘビ科に近縁のユウダ科に属します。筆者も山で何度か見たことがありますが、けっこう獰猛です。小さいクセに。成長すると全長1m〜150cmくらいになるそうですが、そんな大物はお目にかかったことがありませんね。



 たいへん美しい魅力的なヘビですが、飼育動物として欠点がたくさんあります。マウスに餌づけするのが困難。動きがひじょうに俊敏。ナミヘビ科に多く存在する有毒種と同様後牙類で、しかも毒性がひじょうに強い。2006年以降法改正により特定動物の指定を受け無許可での飼養が禁止された。



 たいへん美しいヘビではありますが、きっぱり言って毒ヘビです。ただし後牙類なので筆者は素手でつかんだりしてましたが、深く噛まれると毒を注入されます。嘔吐や発熱、悪くすると脳内出血を来し、深刻な症状に見舞われます。筆者は法改正前に飼っていましたが、今では手の届かない動物になってしまいました。



 メダカはよく食べました。飲み水の中にメダカを放っておけば自分で狩ります。カエルも好物ですが、調達やストックが面倒です。カエルのストックにはカエル用の生き虫のストックが必要になりますし。栄養価の高いマウスの餌づかせることができれば、給餌量も減らせますし何かと便利なのですが。



 メダカのストックは、ヘビの世話より面倒ですし、餌代が高くなるので、冷凍川魚というのを入手して使用してみると、これもよく食べました。上の写真、判りづらいですが、魚食ってるところです。赤矢印のところ、魚の頭が見えますか。
 飼い込んで人にあるていど馴れさせれば、マウスへの餌づけは可能だと思います。マウスをお湯に直接入れて解凍し、極力匂いを取り、それに魚やカエルをこすりつけて匂いをつけて与えると食べるようになるでしょう。個体差もありますが、案外早くマウスに餌づく子もいます。



 これは、ちょっとすごいですよ。双頭のヤマカガシです。双頭というより胴体のほとんどの部分が2頭分あります。懇意にしているショップで入手したものです。ひじょうに稀に双頭のヘビが孵化することが知られていますが、ご覧のように2頭が下半身でつながっているような双生児はひじょうに珍しいと思います。内臓も2頭分ありますしね。



 分岐部分のクローズアップですが、植物を接ぎ木したみたいですね。この子(たち)は、健全個体とちがって動きがひじょうに緩慢で、取り扱いが楽でした。そのせいか、ハンドリングにもかなり早期に馴れてくれました。素晴らしいです。ショップの人の話しでは野生採集個体とのことでしたが。



 ハンドリングに馴れると、マウスに餌づかせるのもかなり有望になります。上述の方法で、餌づかせることに成功すると、あとはコンスタントにマウスを食べるようになりました。上の写真ではマウスを取り合って噛みついています。有毒動物なのでこれは危険です。ついたてを用いてそれぞれの頭を隔離して給餌しなければダメですね。



 脱皮は、どうしても分岐の部分がクリアできません。この先は手伝ってやりましょう。



 それぞれの頭がマウスを半分ずつしか食べられない、生後間もない幼蛇ですが、こうして人にも馴れ、マウスにも餌づいてくれれば、内蔵も2頭分あることだし長生きさせられるかもと期待したのですが、けっきょく半年くらいで死んでしまいました。死因は判りませんが、ケンカして噛みついて毒が回ったというような事故の可能性もあるでしょう。残念です。
 ちなみに、同時に飼育中の健全個体(野生採集)は、その後もなかなか人に馴れず、マウスにも餌づかなかったです。こちらも2年足らずで死んでしまいました。

 ヤマカガシは今では、飼養が禁止されているヘビですが、同じ方法でヒバカリという小型のヘビが飼えます。低山地の小川のほとりなどでよく見かけます。成長しても50cmほどです。ただ、ヒバカリの方はマウスへの餌づけがさらに難しいと思われます。せっせと大量のメダカや冷凍魚を与えるしかありません。マウスの扱いが無理という人には、むしろ幸いかもしれませんが。

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