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シロヘリミドリツナカナブン

2014/05/18


 タンザニア産のカナブンです。オスには小さいながらゴライアスハナムグリ系の角状突起があります。色彩にひじょうに多くの個体変異が見られます。綺麗でバリエーション豊富で、飼育繁殖も難しくなく、とても楽しめるアフリカブンブンです。2004年に飼っていました。



 オスの個体です。アフリカには大型のカブトムシの仲間のような甲虫はいません。代わりにカナブンやハナムグリ(両者はたぶん同じ)にたいへん大型になるものや色彩の鮮やかなものが多数います。この色彩とオスの短い角状突起は、いかにもアフリカ的と言えるでしょう。



 メスです。頭部の形状は日本のカナブンやハナムグリと同じです。



 ゴライアスハナムグリ系以外のアフリカのブンブンは、たいてい飼育下での繁殖が容易で、本種もたくさん卵を産みます。



 卵です。産卵から少し日にちが経っています。産卵直後のものは卵形をしており、それが時間と共にまん丸に膨らんできます。



 成虫の飼育を始めて2〜3ヶ月もすると、マットの中は様々なサイズの幼虫でワキワキじょうたいになります。令差があるのはメスが1シーズンに何回か産卵するからですね。そして成虫の方はそろそろ寿命となります。筆者の記録では、成虫は4ヶ月ほど生きていました。



 2令幼虫および終令幼虫です。両方とも充分に成長した状態、2令の方はもう少ししたら2度目の脱皮をして終令になります。



 前蛹です。記録によると成長サイクルは日本のカブトムシやハナムグリと同じような感じで、夏に孵化した幼虫が翌年の晩春から初夏にかけて蛹化するようですが、筆者が現在飼育している同じアフリカ産のシュルツサスマタカナブンの幼虫は、4月に孵化して生後3週間で2令になっています。冬場を加温状態で飼育すると生活史のサイクルがずれてくるのでしょうか。
 アフリカの生き物は赤道直下のものでも、北アフリカの種でも日本では冬場加温してやる必要があります。アフリカ産のヘビのケースでは、日本で累代飼育された個体でも生活史は現地のそれを維持していますが。今飼育中のシュルツがこの語どうなるか興味深いですね。



 蛹フェチの方、すみません。上の蛹およびひとつ上の前蛹の写真は、じつは悪い令を載せています。蛹室の作成がうまくゆかず、たいへんもろく崩れやすいものになってしまったものです。それでもなんとか蛹化に至ったようです。このような状況は、マットを加水しすぎたために生じるのではないかと考えています。マットは一見足りないように見えてもけっこう水分を含んでいるものです。加水し過ぎには注意しましょう。そしてこうした蛹や前蛹は羽化に至らず死んだり、羽化不全で死んでしまうケースが少なくありません。



 羽化したメスですが、これも悪例を記載しました。翅鞘の形も整っており、無事に羽化したように見えますが、じつはこの状態で死んでいました。



 無事に羽化した成虫たちですが、様々なカラーバリエーションがありますね。もともと色彩の個体変異が大きい虫ですが、中にはブリーダーが作出した品種もあるかもです。その辺りの事情は筆者には解りません。



 レッドタイプ。赤みが強く出た個体です。



 もともとの色彩や帯状の紋が失われ、全体に暗色になったタイプ。コンラドシータイプと呼ばれています。



 グリーンタイプ。ノーマル品種よりも緑色が濃厚に発色していますが、写真では判りづらいかもです。



 ゴールド&レッドタイプ。見る角度によって黄色みがかって見えたり赤みがかって見えたりしますが、筆者的には日本のカナブンに近いいろだなぁという感想です。



 ゴールド&レッドタイプのメスです。この写真ではますます日本のカナブン的ですよね。これはこれでけっこう綺麗です。



 ブルータイプは、マニアの方たちが目指している希少にしてひじょうに特徴的なタイプです。じつはこの写真はブリーダーの方からのいただきもので、筆者は現物を見たことがありません。



 ノーマルタイプ。けっきょくこれが一番整った美しさを呈する個体じゃないかなぁと思います。
 日本のテントウムシでは、同時に孵化した幼虫の中からじつに様々な色彩のものが羽化してきますが、本種ではどうなのでしょう。地域変異性あるいは飼育温度や環境によって色彩変異が左右されるのでしょうか。通販やネットオークションでは、親は何何タイプの血統ですとか説明のついた幼虫が出品されていたりしましたが、血統どおりの色彩は遺伝して行くものなのでしょうか。

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